新生アルピーヌF1チーム、2021年型マシン『A521』を初披露。復帰のアロンソ&オコンが中団勢に挑む

2021年3月3日(水)0時15分 AUTOSPORT web

 3月2日(日本時間3日)、アルピーヌF1チームは、2021年型マシン『A521』を発表した。


 2020年までルノーとして戦ってきた同チームは、2021年よりアルピーヌへとリブランドしF1に参戦する。昨シーズンはチームで2年目を迎えたダニエル・リカルドと、2年ぶりのF1復帰となるエステバン・オコンを起用し、マクラーレンやレーシングポイントらと中団勢のなかでトップ争いを展開。3度の表彰台獲得を含むコンストラクターズ選手権5位という成績を残した。


 2021年はリカルドがマクラーレンへと移籍し、その後任として2005、2006年にルノーでチャンピオンを獲得したフェルナンド・アロンソが加入する。古巣への復帰を果たすアロンソは昨年のうちから旧型車でテスト走行を行い、シーズン終了後のテストにも参加するなど積極的に活動を行ってきた。


 しかし2月にスイスでトレーニングを行っていた際に交通事故に遭い、アロンソは上あごの矯正手術を受けた。すでにトレーニングを再開しているが、アロンソは今回の発表に伴うメディアの質疑応答には出席しないことが決まっている。


 リブランドに伴い、チーム体制も変更された。ルノー時代にマネージングディレクターを務めたシリル・アビテブールがグループ・ルノーを離れ、ルノー・スポール・レーシングの会長だったジェローム・ストールも昨年付で退任。ローラン・ロッシがアルピーヌのCEOに就任し、グループ・ルノーのCEOであるルカ・デ・メオの直属としてF1部門の責任者を務める。


 またMotoGPに参戦するチーム・スズキ・エクスターでチームマネージャーを務めてきたダビデ・ブリビオもレーシングディレクターとしてチームに加入し、デ・メオの直属となる。そのほか、ルノーF1のエグゼクティブディレクターを務めたマルチン・ブコウスキーがルノー・スポール・レーシング/アルピーヌ・レーシングのディレクターとなった。


 2度のF1王者アロンソとオコンというドライバーラインアップをそろえ、チームの体制も整えたアルピーヌF1。リブランド後、初めて迎えるF1シーズンでの活躍を楽しみにしたい。

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