大谷翔平は「野球の概念を変えた」 米司会がカリーらとの比較論で断言した二刀流の価値「オオタニは別格。全く違う」
2025年3月4日(火)6時0分 ココカラネクスト

異次元の活躍を続け、球界の枠を超えた存在となっている大谷。(C)Getty Images
いまやメジャーリーグの顔とも言える大谷翔平(ドジャース)。野球が盛んな日米中心(とくに日本)とはいえ、お茶の間でも話題となり、娯楽の尽きないスーパースターの存在はスポーツ界全体で見ても稀有だ。
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二刀流スターのカリスマは、眼識のある識者をも唸らせ続けている。現地時間3月1日、米ポッドキャスト番組『The Dan Patrick Show』のホストを務める元スポーツキャスターのダン・パトリック氏は、各スポーツ界の“偉才”たちを比較する企画内で「ステフィン・カリー(NBA)、パトリック・マホームズ(NFL)、ショウヘイ・オオタニ。この3人のドのキャリアを選びたい?」という問いに「そもそも、その比較にオオタニを入れるべきか?」と切り返し、こう続けた。
「私はもちろんオオタニを選ぶよ。だって彼は7億ドルを貰っているし、彼は世界で唯一無二の存在だ」
無論、パトリック氏に米スポーツ界でも名の知れたメガスターであるカリーとマホームズを軽んじる気はない。そこは「二人ともレガシーを築きつつあるし、歴代でも最高の選手だ」と語る通りだ。
しかし、「じゃあなんで?」と問われたパトリック氏は、持論を続けている。
「オオタニは別格だ。全く違うんだよ。彼のような選手は他にいない。カリーは確かに凄い。本当にそう思う。でも、オオタニは野球の概念を変えた選手なんだよ。これまで二刀流に挑戦しようとする選手はほとんどいなかった。昔なら『どちらか選べ』と言われていただろう。でも、彼のおかげで、これからの選手は『オーケー。じゃあどこまで出来るかを試してみよう』という流れになる」
大谷が二刀流を成功させたことで、球界の常識は変わった。指導者側にも選手の可能性の芽を摘まない手法が求められるようになっている。そうした現状を踏まえてパトリック氏は「私はオオタニを選ぶね」と強調した。
ただ、世界的な知名度で言えば、大谷はカリーよりも“下”かもしれない。その事実を問われたパトリック氏は「この議論の基準は何だ? 私が言いたいのは有名かどうかではなく、ゲームを変えたかどうかっていう話だ」とキッパリ。「オオタニを比較できる唯一の選手はベーブ・ルースだ。彼しかいない。他にはいないんだ。でも、世界最高のシューターであるカリーは、まだ歴代トップ10に入るかもわからない」とし、ふたたび強く訴えた。
「どの選手を選んでも間違いじゃない。でも、私はどうであれオオタニを選ぶ。なぜなら彼がやっていることは、歴史的にも唯一無二なんだ。昨シーズンの成績を振り返ってほしい。あんな数字は前代未聞だ。カリーにあんなシーズンがあったかい? でも、オオタニはまさに『今まで誰も見たことがない1年』を作り上げたんだ。しかも、打撃成績だけでね」
スポーツの垣根を超えた論争の中心にいる大谷。こうした比較論が米国内でも尽きず、娯楽性を生み出し続けるのも、彼の稀有な才能を物語る事象と言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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