阿部巨人、橋上作戦戦略コーチをスコアラー登録の"二刀流起用"その「狙い」とは?コーチ陣の柔軟な配置も強みに
2025年3月4日(火)18時51分 ココカラネクスト

橋上コーチは11年ぶりに巨人復帰となった(C)産経新聞社
日本野球機構(NPB)は4日、今季から巨人に再び復帰した橋上秀樹作戦戦略コーチに関して「作戦戦略コーチ兼スコアラー」になるという異動を公示した。
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同コーチはヤクルトを皮切りに日本ハム、阪神でもプレー。現役引退後は楽天で野村克也監督の下でヘッドコーチを務めるなど研鑽を積み、巨人でも12〜14年シーズンに戦略コーチ、打撃コーチを務め、侍ジャパンでも戦略コーチを担当。その後、西武、ヤクルトでもコーチを務め、巨人には11年ぶりの復帰となった。「ノムラの考え」を知り、昨季まで独立リーグ、アルビレックス新潟の監督を務めるなど広い視野でチームを戦う集団に高めていくことが期待されている。
昨季のチームでは守り勝つ野球を掲げ、ディフェンス面では先発、救援陣ともに大幅に防御率が改善、リーグ優勝につながる要因となった。
一方で得点力の低さは課題となった。完封負けも多く、本塁打も10本以上をマークしたのは主砲の岡本和真と丸佳浩のみという低迷ぶりだった。
新たに合流した橋上コーチは阿部監督の現役時代に打撃に関して、「見逃しOK」の大胆な指示で選球眼を磨き、出塁率を高めるなど、主砲を蘇らせたことでも知られる。
今回、スコアラー兼任となったことでベンチ内で選手に対して、狙い球などに対して、より細かいケアも期待される。また同コーチがスコアラー兼任となったことでベンチ入りコーチに関しても柔軟な起用が見込まれそうだ。
阿部監督がベスト布陣を組むと明言した、15日のドジャースとのプレーシーズンマッチまでオープン戦も残り6試合となった。先発、外野手、内野手、各ポジションにおいてし烈な生き残りをかけた戦いが注目されている。
悲願の日本一にむけ、着々と準備を整えていくようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]