神戸が開幕3連勝！　4発完勝で“神阪ダービー”制す…G大阪は3戦未勝利に

　明治安田生命J1リーグ第3節が4日に行われ、ヴィッセル神戸とガンバ大阪が対戦した。

　6年ぶりの開幕3連勝を目指す神戸が、2試合連続ドロー中のG大阪をホームに迎えての一戦。最初の決定機は神戸に訪れる。開始1分、ボックス中央でパスを受けた大迫勇也が右足を振り抜いたが、惜しくも枠を外れた。その2分後、神戸が幸先よく先制に成功する。相手のスローインを敵陣でカットして攻撃に転じる。テンポの良いパス回しで右サイドを崩し、ペナルティエリア右から山口蛍が折り返す。合わせた大迫のシュートはうまくミートしなかったが、相手GKの意表を突く形となってゴールに吸い込まれた。

　いきなり追いかける形となったG大阪は、6分に神戸のゴールを脅かす。ペナルティエリア手前でボールを受けた宇佐美貴史が右足一閃。無回転シュートはクロスバーに嫌われて得点には至らない。G大阪は前半終盤、ファン・アラーノのクロスにイッサム・ジェバリが頭で合わせたが、枠を捉えられず。“神阪ダービー”はホームチームが1点リードで折り返す。

　後半開始早々、神戸がリードを広げる。右サイドの深い位置でセカンドボールを回収した酒井高徳が、カットインから左足を振り抜く。シュートは相手DF黒川圭介に当たってコースが変わり、ゴール左下へと吸い込まれた。

　神戸は66分にG大阪を突き放す。左コーナーキックから初瀬亮がピンポイントのクロスをボックス中央に供給。味方が相手DFを引きつけて生まれたスペースで待ち構えていた武藤嘉紀は、ドンピシャのヘディングシュートをゴールに突き刺した。

　さらに73分、神戸に4点目が生まれる。右サイドの深い位置で武藤がタメを作り、内側を駆け上がった酒井にボールを預ける。ペナルティエリア右に侵入した酒井は中央への折り返しをチラつかせて相手DFの注意を逸らし、角度のないところから思い切って右足一閃。ニアハイを撃ち抜いてこの試合2点目を記録した。

　試合はこのまま終了し、神戸は3連勝、G大阪は今季初黒星で3戦未勝利となった。次節、神戸は11日にホームで浦和レッズと、G大阪は12日にホームでサンフレッチェ広島と対戦する。

【スコア】
ヴィッセル神戸　4−0　ガンバ大阪

【得点者】
1−0　3分　大迫勇也（神戸）
2−0　47分　酒井高徳（神戸）
3−0　66分　武藤嘉紀（神戸）
4−0　73分　酒井高徳（神戸）

神戸（4−3−3）
前川黛也；酒井高徳、菊池流帆（24分 本多勇喜）、山川哲史、初瀬亮；大﨑玲央、山口蛍、齊藤未月；武藤嘉紀（74分 泉柊椰）、大迫勇也（88分 ステファン・ムゴシャ）、汰木康也（74分 ジェアン・パトリッキ）

G大阪（4−3−3）
谷晃生；三浦弦太、髙尾瑠、江川湧清、黒川圭介；ネタ・ラヴィ（74分 ダワン）、ファン・アラーノ（74分 山本理仁）、宇佐美貴史；山本悠樹（57分 食野亮太郎）、イッサム・ジェバリ（80分 半田陸）、山見大登（57分 鈴木武蔵）