宮城・クラーク仙台 今春巨人女子チーム入団の内田梨絵瑠、海野輝夏が涙の卒業式

2025年3月4日(火)19時47分 スポーツ報知

クラーク仙台を卒業し、巨人女子チームでプレーする海野輝夏(左)と内田梨絵瑠(カメラ・秋元 萌佳)

 今春から巨人女子チームに入団するクラーク仙台(宮城)の内田梨絵瑠(りえる)外野手(18)と海野輝夏(てるか)捕手(18)が仙台市内で行われた卒業式に参加した。

 卒業生代表として答辞を読んだ内田は「日本一を目指した日々は本当に楽しかった。皆に助けられた3年間でした」と野球部の仲間への感謝を述べて涙。「高校3年間のいろいろな事を思い出してさみしい気持ちがこみ上げてしまった。絶対に泣くと分かってましたが、しっかり言い切れてよかった」と赤い目のまま笑った。

 23年のユース大会では東北勢女子で初優勝し、高校野球女子選抜にも選ばれた2人。「さらにレベルの高い場所で野球を頑張りたい」と決意し、巨人の入団テストを受けた。9月下旬、練習終わりの移動中のバスで合格を知らせるメールを一緒に確認し、大喜びした。クラーク仙台では主将を務め、笑顔がトレードマークの内田は「アグレッシブで攻めるプレーで、走攻守そろっているのが強み」と語り、高校から捕手に転向した海野は「強気のリードと力強い打撃が持ち味」と胸を張る。

 2人はともに日体大に進学して、文武両道で切磋琢磨(せっさたくま)を続ける。内田は「女子野球の発展に貢献したい」と将来は高校の教員として野球を教える夢を持つ。「まずは巨人でレギュラーをつかんで、日本一を取りたい。その先で日本代表に選ばれて、世界一になる」と大きな目標を掲げる。海野は「まだ競技が普及していない国で野球の指導したい」と外国の文化を学びながらスポーツの知識を学ぶ。捕手というレギュラー争いの激しい位置だが「けがなく試合に出続けて必要とされる選手になりたい。先輩たちをよく見て学んで追い越す気持ちで頑張ります」と意気込む。「白河の関」越えを経験し、東北の女子野球史に名を刻んだ2人は、新天地でさらなる成長を続ける。(秋元 萌佳)

スポーツ報知

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