【巨人】阿部流改革に「すごく良い試み」と称賛高まる理由 注目集める青年監督のチームまとめ術

2024年3月5日(火)11時36分 ココカラネクスト

阿部監督がいかにチームを動かしていくか、注目を集める(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人・阿部慎之助監督が柔軟な方法で1軍戦力の見極めを行おうとしている。

 台湾遠征も終わり、チームのオープン戦は3月8日のオリックス戦から再開。月末29日に控える阪神との開幕戦に向けいよいよ戦力の見極めの時期に入る中、指揮官はオープン戦のカードごとの「1軍参加制」を提言。2軍から選手を昇格という形ではなく、あくまで”参加”という形でナインたちの取り組み、意気込みを図る狙いがあるとされる。3月5日付の「スポーツ報知」、ほかスポーツ各紙で報じられるとネット上ではファンの間から「すごく良い試み」「チーム全体に良い影響を与える」など称賛の声が相次いだ。

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 2年連続Bクラスからのチーム立て直しを託された指揮官はここまでもファームから積極的に人材を取り入れてきた。今春のキャンプでは当初2軍スタートとなったものの、視察時に2軍キャンプで真摯に野球に取りくむ姿を見て、オコエ瑠偉を1軍に抜擢。その後実戦では、「2番」を務め、開幕1軍に向け存在感を示している。昨年ノーヒットに終わった「育成の星」松原聖弥も積極的に起用、実戦でリードオフマンに起用し適性を図るなど、人材の掘り起こしを進めている。

 過去には2軍監督も経験、選手育成には時間がかかることを熟知している上でより多くの選手を1軍戦力に育てようとしている。今回のように「参加」という形を取ることで、2軍選手のモチベーションも高まり、チーム力の底上げにもつながりそうだ。

 広く選手を見る一方で、先の実戦で内容が伴わなかった中継ぎ候補の田中千晴、泉圭輔は2軍降格となった。信賞必罰、いいものはいい、ダメなものはダメと徹底することで選手に目指す野球をしっかり伝える姿勢を取っている。

 若手のロマン砲、秋広優人に対しても「野球を知らない」などの辛口コメントも話題を集めたが、一過性ではなく、打った試合でも必ず課題を口にするなど、本気で新55番を主軸に育てようとする意気込みも伝わってくる。

 球団創設90周年と節目の年。「勝利と育成」と永遠のテーマともいえる難題を突きつけられる中、どんなタクトでチームを上昇気流に乗せるのか。青年監督の挑戦に今後も注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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