井上尚弥は「表に出て戦っている」 米編集長が独自PFPで“クロフォード越え”を決意した理由は異次元のタフさ?

2024年3月5日(火)11時0分 ココカラネクスト

タパレスを圧倒して勝ち切った井上。その強さに対する評価は揺るぎない。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 日本を沸かせたKO劇から約3か月。井上尚弥(大橋)に対する評価は依然として揺るぎない。

 昨年12月、井上は目の覚めるような一撃で声価を高めた。東京・有明アリーナで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦12回戦で、WBA&IBF王者だったマーロン・タパレス(フィリピン)を10回1分2秒で撃破。KO決着をつけた一打は、ガードの上から繰り出したワンツーパンチだったが、31歳のベテラン戦士は膝から崩れ落ちた。

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 試合後にタパレスが「本当に身体が動かなくなった」「どうしても立てなかった」と振り返るほどの強さを見せつけた井上。その異次元さは世界に轟き、識者たちの見識を改めさせている。現地時間3月3日に独自のパウンド・フォー・パウンド(PFP)を掲載した米専門メディア『Bad Lefthook』のスコット・クライスト編集長は、井上を1位にチョイスしている。

 PFPは、全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手を格付けするものだ。これまで多くのメディアでは、昨夏に史上初となる2階級での4団体統一を果たしたウェルター級王者のテレンス・クロフォード(米国)がトップを見る向きは強かった。

 そうした風潮の中で「私はこれまでイノウエとクロフォードを同等に考えていた」と語るクライスト編集長は、「クロフォードは本当に素晴らしいとは思う。しかし、それはイノウエも同じであり、さらに言えば、彼は表に出て戦っている男だ」と断言。19年以降は、年1ペースで試合を行っているクロフォードを上回る試合消化数を誇る日本の怪物を評価した。

「イノウエは5月6日にネリとの試合に臨む。彼はクロフォードが1試合を戦っている間に3試合をこなしているのだ。それだけに甲乙をつけるとすれば、私はイノウエに軍配を上げる」

 文字通り敵なしの強さを誇示してきている井上。そんな怪物の疲れ知らずのタフさもまた、アメリカの識者たちには光って見えるようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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