波乱のレースをエリクソンが逆転勝利【順位結果】インディカー開幕戦セント・ピーターズバーグ決勝

2023年3月6日(月)5時18分 AUTOSPORT web

 フロリダ州セント・ピーターズバーグで開催された2023年のNTTインディカー・シリーズ開幕戦。3月5日に決勝レースが行われ、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)が残り3周でトップを奪い勝利を飾った。


 晴天に恵まれたセント・ピーターズバーグ。自身2度目のポールポジションを獲得したロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)を先頭に100周のレースがスタートする。


 グロージャンはホールショットを決めるも、後方で多重クラッシュ発生しレッドフラッグに。


 フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレン)がスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)と接触しスローダウン。


 その影響で後方が詰まるとエリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)にサンティーノ・フェルッチ(AJフォイト)が追突。さらに避けきれなかったデブリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー)にベンジャミン・ペデルソン(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がクラッシュし、避けきれなかったシモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)、スティング・レイ・ロブ(デイル・コイン)も巻き込まれる大きなアクシデントとなった。


 約30分後にリスタートを迎えると、グロージャンがトップをキープし、2番手のコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)が追う展開に。


 25周目、グロージャンに徐々に差をつけられハータはタイヤが厳しくなり、パト・オワード(アロウ・マクラーレン)に交わされ3番手に。さらに27周目には、4番手のマーカス・エリクソンとアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が一気にオーバーテイク。


 9番手に落ちたハータはここでピットインし、ソフトタイヤからハードタイヤへと変更する。


 32周目、2番手のオワードがピットイン。グロージャンも翌周にタイヤ交換へ。トップに立ったマクラフランが36周目にピットインすると、グロージャンの前でピットアウト。グロージャンが襲い掛かるも、マクラフランはトップを死守する。


 ここでコナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)がカイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)と接触しスピンを喫し、イエローコーションに。


 レースは、マクラフラン、グロージャン、オワード、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、エリクソンの順で42周目にリスタート。


 しかし、ターン4でリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)、ジャック・ハーベイ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、カークウッドが絡む激しいクラッシュが起き、再びイエローコーションに。


 50周目にレースは再開するも、今度はハータがウィル・パワー(チーム・ペンスキー)に押し出されるかたちでターン8でクラッシュし、再びイエローとなる。


 リスタートは55周目。ソフトタイヤのマクラフランがリードし、グロージャンが1秒以内で追う展開となる。


 70周目、まずは3番手のオワードが最後のピットイン。翌周、グロージャンがピットインし、ハードタイヤへ変更しピットアウト。マクラフランは72周目にラストピットへ。


 マクラフランはグロージャンの目の前で再びピットアウト。タイヤが冷えているうちにオーバーテイクしたいグロージャンが攻めると、サイド・バイ・サイドでターン4へ。両者譲らず2台ともタイヤバリアにクラッシュしてしまう。


 トップ争いのまさかのアクシデントで5度目のイエローコーションに。


 リスタートは80周目。トップはオワード、エリクソン、ディクソン、アレクサンダー・ロッシ(アロウ・マクラーレン)、カラム・アイロット(フンコス・ホーリンガー・レーシング)と続く。


 ライバルがいなくなったオワードがレースをリードするも、徐々にエリクソンが近づいてくる。


 残り12周で1秒以内に捉えると、オワードが97周目の最終ターン立ち上がりで失速。エリクソンがストレートでオーバーテイクしトップを奪う。


 エリクソンはリードを広げ、昨年のインディ500以来となるインディカー4勝目を挙げた。2位はオワードが守り切り、3位にディクソンが入った。


■NTTインディカー・シリーズ開幕戦セント・ピーターズバーグ/決勝レース結果
































































































































































































































































Pos.No.DriverTeamEngineLapsSP
18M.エリクソンチップ・ガナッシH954
25P.オワードアロウ・マクラーレンC1003
39S.ディクソンチップ・ガナッシH1009
47A.ロッシアロウ・マクラーレンC10012
577C.アイロットフンコス・ホーリンガー・レーシングC10022
615G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH10020
712W.パワーチーム・ペンスキーC10010
810A.パロウチップ・ガナッシH1007
945C.ルンガーレイホール・レターマン・ラニガンH10011
1018D.マルーカスデイル・コイン・ウィズ・HMDH10016
1111M.アームストロングチップ・ガナッシC10013
1278A.カナピノフンコス・ホーリンガー・レーシングC10021
133S.マクラフランチーム・ペンスキーC996
1420C.デイリーエド・カーペンター・レーシングC9926
1527K.カークウッドアンドレッティ・オートスポートH975
1651S.R.ロブデイル・コイン・ウィズ・RWRH9623
172J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC9514
1828R.グロージャンアンドレッティ・オートスポートH711
196F.ローゼンクヴィストアロウ・マクラーレンC518
2026C.ハータアンドレッティ・オートスポートH492
2121R.ヴィーケイエド・カーペンター・レーシングC4124
2230J.ハーベイレイホール・レターマン・ラニガンH4119
2306H.カストロネベスメイヤー・シャンク・レーシングH015
2414S.フェルッチA.J.フォイト・レーシングC017
2529D.デフランチェスコアンドレッティ・スタインブレナーH018
2660S.パジェノーメイヤー・シャンク・レーシングH025
2755B.ペデルソンレイホール・レターマン・ラニガンH027


※編集部調べ

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