MotoGP:2027年にミシュランからピレリにタイヤサプライヤーを変更。併催のMotoEを含む全クラスに供給へ
2025年3月6日(木)20時27分 AUTOSPORT web

3月6日、MotoGPはロードレース世界選手権におけるMotoGPクラスおよびFIM Enel MotoE World Championship(MotoE)のタイヤサプライヤーを、2027年シーズンにミシュランからピレリに変更することを発表した。
ミシュランは、ブリヂストンに代わって2016年シーズンからMotoGPクラスのタイヤプライヤーを務めていた。ドライコンディション用の『ミシュラン・パワー・スリック』とウエットコンディション用の『ミシュラン・パワー・レイン』を公式タイヤとして供給してきた。
ライダーによっては賛否両論があったものの、2017年には2019年から2023年までタイヤの供給に関して5年間の契約延長に合意。さらに2021年には3年間の契約を更新して、2024年から2026年まで契約を継続させていた。
ところが今回、長年MotoGPクラスのタイヤサプライヤーを務めてきたミシュランは2026年限りで契約を終了させることを発表。2027年から2031年までの5年間と新たな契約を締結し、ピレリが最高峰のMotoGPクラスおよびMotoEにタイヤを供給することが発表された。

2011年からF1にもタイヤを供給しているピレリは、2024年からMoto2、Moto3クラスのタイヤサプライヤーを務めている。そのた目、2027年からはロードレース世界選手権における全クラス、そして同時開催となるMotoEのすべてがピレリタイヤを使用することになる。
また、2027年はMotoGPクラスにおいてタイヤのみならず、新たな改革の年となる。既報のとおり、MotoGPクラスにおけるマシンレギュレーションを変更することがすでに発表されており、大きな変更点としてはエンジン排気量は1000ccから850ccとなることだ。
それ以外にもシーズン中に使用できるエンジン数の減少や、『ホールショットデバイス』を含める、車高調整デバイスの装備を禁止するなど、大きな変更が適応されることとなる。加えてタイヤがミシュランからピレリに変わることにより、MotoGPクラスはさらなる進化とともに激戦となることが予想されそうだ。