前田健太、3回2/3を無失点と好調アピール 地元紙は開幕ローテ入りの可能性に言及「マエダの投球は大きな意味を持つ」
2025年3月6日(木)5時50分 ココカラネクスト

前田がローテ入りに前進したようだ(C)Getty Images
タイガースの前田健太が現地時間3月4日(日本時間5日)、フロリダ州ポートシャーロットレイズとのオープン戦に先発した。3回2/3を無失点に抑える好パフォーマンスをみせ、地元メディアから賛辞が送られている。
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デトロイト紙『The Detroit News』が公式サイト上で、この日の前田のピッチングをレポートしており、4回途中まで投げ、被安打1、与四球1、奪三振5という内容について、「見事な投球を披露した」と報じた。また、試合は1-4でタイガースが敗れたものの、「最も注目を集める投球だった」と評している。
前田は初回から好投しており、トピックでは、先頭のヤンディ・ディアスから「すべて空振りで三振を奪った」と振り返るなど三者凡退での立ち上がりだったと伝えている。さらに、タイガースのA.J.ヒンチ監督の試合後のコメントも掲載。日本人右腕のこの日の投球に対し、以下の様に語っている。
「彼の変化球は非常に良かったし、速球も良かった。彼が長年リーグにいることは誰もが知っている。スプリットやスライダーといった優れた変化球を持っているが、打者が彼の速球を警戒しなければならない状況になると彼はまったく別の投手になり、より成功するんだ」
加えて同メディアは、前田が在籍2シーズン目を迎えることについて、「本来、2024年にこうした投球を期待されていた投手だ。タイガースが2年2400万ドルで契約したのも、そのためだった。そして、この日の投球を見る限り、昨年の悪夢は一掃され、今季は全く違うものになりそうな気配が漂っている」と見通している。
そして、開幕ローテ入りの可能性にも言及しており、「タイガースにとって、先発陣の強化は急務だ。特にアレックス・コブが股関節の炎症で離脱している今、マエダの安定した投球は大きな意味を持つ」と指摘。
その上で同メディアは、「昨季はシーズン終盤にブルペンに回され、プレーオフのロースターからも外れた。しかし、それはすでに過去の話。今シーズン、マエダは新たなチャンスをつかみベテラン投手としての力を見せる準備が整っている」と期待を寄せた。
またトピック内では、「彼は今春のタイガース投手陣の中で最も早く4回に突入した投手となった」などとも説いており、まさに前田のパフォーマンスは心身の充実ぶりも伝わるものとなっている。新シーズンに懸けるベテランは開幕ローテ入りを見据え、今後も力強いピッチングでアピールを続けていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]