【J1リーグ2023】C大阪、浦和戦で力を発揮できなかった選手3選

2023年3月6日(月)14時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

明治安田生命J1リーグ2023シーズン第3節の各試合が、3月3〜4日に開催された。ここまで唯一の開幕3連勝で好スタートを切ったヴィッセル神戸が首位につけており、王者横浜F・マリノスが2位で追走する。


ここでは、開幕から1分2敗で17位に沈むセレッソ大阪に注目しよう。第3節浦和レッズ戦も1-2で敗北を喫した。同試合ハイライトを振り返るとともに、C大阪で力を発揮できなかった3選手を見ていきたい。




セレッソ大阪のフラッグ 写真:Getty Images

C大阪VS浦和:試合ハイライト


3月4日、浦和駒場スタジアムで行われたJ1第3節C大阪VS浦和戦。最初の決定機は、C大阪に訪れた。試合10分にFWレオ・セアラがミドルシュートを狙うと、浦和の選手に当たりクロスバーにヒット。対する浦和は、21分にDFアレクサンダー・ショルツのクロスにMF伊藤敦樹が頭で合わせるもGKキム・ジンヒョンの正面に。26分に再びC大阪。MF為田大貴のサイドの仕掛けからの抜け出しに対し、受けたFWレオ・セアラがシュートもサイドネットへ。この時間帯から両チームシュートシーンが増えてくる。


そんななか先制はC大阪となった。32分、為田がサイドアタックから中へクロス。待っていたFW上門知樹が詰めようとすると、浦和MF岩尾憲の足にあたりボールは浦和ゴールへ。オウンゴールという形に。そのまま攻撃の勢いが止まらないC大阪。38分にはコーナーキックからDFマテイ・ヨニッチが打点の高いヘディングを放つも、GK西川周作のファインセーブに防がれる。


後半が開始し、58分に浦和が同点に追いつく。DF酒井宏樹のスルーパスに反応したFW興梠慎三が、裏を取られたDF鳥海晃司に倒されPKを獲得。これをPK職人DFショルツが確実に決める。C大阪勝ち越しかと思われたのは64分。MF為田のクロスに対し、FWセアラがワンタッチでゴールを決めるも、VARでオフサイドの判定。勝ち越しとはならず。


浦和は79分、途中出場のDF萩原拓也が左サイドを打開し、真ん中で待っていたMF伊藤があわせるもシュートはポストにきらわれる。そして82分。FWブライアン・リンセンが流したボールをMF関根貴大が中へ流すと、待っていた途中出場のMF安居海渡が右足一閃。安居のJ1リーグ初ゴールが浦和の勝ち越しゴールとなった。


逆転負けを許したC大阪。この試合で力を発揮できなかった選手と、もっと良くなる点を見ていこう。


セレッソ大阪 DF鳥海晃司 写真:Getty Images

DF鳥海晃司


試合感覚のズレで失点


今2023シーズン、浦和戦が初出場となったDF鳥海晃司。結果、2失点に絡み、まだまだ力を発揮したとは言えない。浦和にPKを献上し同点に追いつかれた1失点目のシーン。鳥海はFW興梠に裏を取られはしたが、GKキム・ジンヒョンがカバーのために飛び出していた。興梠のファーストタッチ方向をみてもゴールに向かっておらず、PKをもらいに来ているのがわかるプレーである。冷静に判断し、手を興梠の肩にかけなければPKは阻止できたはずだ。


2失点目もFWリンセンからMF関根に渡ったルーズなボールに対して、鳥海はボールが渡る前にクリアしきれなかった。このあたりもC大阪ディフェンス陣の人数が揃っていただけに、対応できるシーンであっただろう。昨年リーグ戦出場を19試合に伸ばした鳥海。センターバックとして試合感覚を取り戻し、レギュラーとしての活躍を期待する。




セレッソ大阪 MF為田大貴 写真:Getty Images

MF為田大貴


もっと良くなるC大阪の左サイド


浦和戦での先制点をクロスで演出したMF為田大貴。惜しくもオフサイドなったFWレオ・セアラへのクロスもあり、同試合では十分な活躍をしたとも言えるが、もっと良くなるはずである。同試合ではインナーラップ(中側から中へ抜けていく動き)が少なかった。MF鈴木徳真とのポジション関係もあるが、インナーラップによって浦和ディフェンス陣はもっと苦労しただろう。力を発揮できなかった選手としてではなく、もっと力を発揮できる選手として選出させてもらった。




セレッソ大阪 MF香川真司 写真:Getty Images

MF香川真司


決定機を作りきれない背番号8


12年半ぶりにC大阪に復帰したMF香川真司。前節のアビスパ福岡戦(1-2)ではシュートシーンを作るなど復調の気配を見せたが、今節はシュートに至るまでのシーンすらなかった。怪我の影響もあり本調子ではないことは伺えるが、エリア内へ侵入していく怖さをまだ感じない。


香川が躍動するときは、ドリブルでもパスでもとにかくエリア内への侵入を繰り返す時である。技術の光るFW上門やパスが出せるMF鈴木、ドリブルでサイドアタックできるMF為田もいる。香川が輝く時に、C大阪の調子が上向くはずである。

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