F1開幕戦はレッドブル・ホンダRBPTがワンツーフィニッシュ 「HONDA」の32年ぶりコンストラクターズ王者返り咲きなるか

2023年3月7日(火)17時5分 ココカラネクスト

レッドブルがワンツー 手前が優勝のフェルスタッペン 奥がペレス((c)RedBull Content Pool)

 F1開幕戦バーレーンGPの決勝が5日にバーレーンインターナショナルサーキットで行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)がポールトゥウインを果たした。2位にもチームメートのセルジオ・ペレス(メキシコ)が入り、チームとして一挙43点を獲得。2連覇を狙うコンストラクターズ(製造者部門)争いでいきなり大量リードを築いた。

 日本のF1ファンにとっての注目点はレッドブルと兄弟チームのアルファタウリに搭載されるパワーユニット(PU)の名称が「RBPT(レッドブル・パワートレインズ)」から「ホンダRBPT」に変更されたことだ。

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 ホンダは2021年を最後にワークス活動を終了すると発表したが、レッドブルグループの要請を受けて知的財産権の使用を許諾する形で昨季はホンダ製のPUを両チームに供与していた。ただし、OEM(相手先ブランドによる生産のような形式を取っていたためにホンダの名前がPU名に入らず、コンストラクター名も「レッドブル・RBPT」に。年間17勝を挙げたにもかかわらず、ホンダは記録上、コンストラクターズチャンピオンを名乗ることができなかった。

 ちなみに2021年はフェルスタッペンがドライバーズチャンピオンを獲得したものの、コンストラクターズ王者はメルセデスだった。

 このままレッドブル陣営がコンストラクターズ王者に輝けば、公式に「HONDA」がチャンピオンとして記録に残ることになる。ホンダの最後のコンストラクターズ王者は「マクラーレン・ホンダ」として戦った1991年が最後。32年ぶりにチャンピオンの称号を得ることもできる。

バーレーンGPにはホンダ幹部も来訪((c)RedBull Content Pool)

 ただし、バーレーンGPの優勝についてホンダ本社から広報発表されることはなかった。ワークス活動をしていないという立て付けで、同社のモータースポーツを統括する子会社の「ホンダ・レーシング(HRC)」がPUを運用していることになっており、ホンダ・レーシングのホームページや公式SNSなどで「HondaがTeam PartnerとしてサポートしているOracle Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが優勝、セルジオ・ペレスが2位で1−2フィニッシュを飾りました」との報告がなされた。

 F1関係者も「昨年はF1をマーケティングにうまく活用することができなかったが、今年は『ホンダRBPT』と名乗ったことで積極的なブランド展開もできる。一定の販促効果を生むのではないか」と予想。

 2026年からの導入となる新パワーユニットのサプライヤーとしてホンダも国際自動車連盟に登録を済ませており、正式なホンダワークスとしてのF1復帰も期待ができる。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)

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