ドルトムントサポ、ELアウェイ戦ボイコットしオーストリア4部クラブ支援へ

2018年3月8日(木)8時1分 サッカーキング

ドルトムントの一部ファンが敵地ザルツブルク戦でもボイコットするようだ [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images

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 MF香川真司が所属するドルトムントは、8日に行われるヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦ファーストレグで、FW南野拓実が所属するザルツブルクをホームに迎える。同試合を前に、サポータークラブ連合「シュートトリビューネ・ドルトムント」がアクションを起こした。オーストリアメディア『ラオラ1』が伝えた。

 大手飲料メーカー『レッドブル』の莫大な資金をバックにつけるザルツブルクやライプツィヒに批判的な「シュートトリビューネ・ドルトムント」は、ELでザルツブルクとの対戦が決まった直後に、アウェイでのセカンドレグをボイコットすることを決めており、それで浮いた資金でアクションを起こそうと考えていたようだ。

 そこで思いついたのが、現在オーストリア4部で戦うオーストリア・ザルツブルクへのサポートだった。オーストリア・ザルツブルクは、2005年にレッドブルの買収によって名称が「レッドブル・ザルツブルク」に変更されたが、その動きに反発した市民たちが買収前と同じ名前で新たなクラブを立ち上げて“存続”していた。

「ジュートトリビューネ・ドルトムント」は、「ザルツブルクの炭酸飲料のクラブのもとへ向かうために金を使うぐらいなら、その資金を真の市民クラブに送ることを決めた。オーストリア・ザルツブルクだ!』と公式声明でサポートを発表した。

 アクションの具体的な内容は、8日のザルツブルク戦と11日のブンデスリーガ第26節フランクフルト戦の両ホームゲームで、10ユーロ(約1300円)以上の“寄付”をすると、“特別チケット”を手に入れることができるという。このチケットは15日にアウェイで行われるザルツブルク戦の試合チケットとして使用できるほか、18日の第27節ハノーファー戦では「伝統は流行りに打ち勝つ!」と書かれたドルトムントのTシャツとも交換できるようだ。

 この売上はオーストリア・ザルツブルクへ全額寄付される。このアクションを受けて、同クラブも公式instagramで「圧倒された!」と感謝の念を述べた。

 ドイツのサッカーファンが求めている“市民による手作り感”が象徴的にあらわれているドルトムントのアクションに、ドイツとオーストリア両国のサッカーファンはシンパシーを寄せているようだ。

サッカーキング

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