青学大・原晋監督が熱弁「指導者の自己満足」海外高地トレを疑問視 吉田祐也は国内で強化

2025年3月8日(土)13時3分 スポーツニッポン

 今年の箱根駅伝で2連覇を達成した青学大の祝勝会が8日、都内のホテルで開催され、開会前に取材に応じた原晋監督(58)が自身のマラソン指導論を展開した。世界選手権(9月・東京)男子マラソン有力候補であるOBの吉田祐也(GMOインターネットグループ)について「8位入賞を目指して頑張ってもらいたい」と期待を込めた。

 昨年12月の福岡で日本歴代3位の2時間5分16秒をマークした吉田の指導を行っており、代表入りが有力視される世界選手権までの強化プランを共有したという。夏場の準高地合宿については「菅平中心にやっていきたい。練習負荷に対する反応が分かりやすい」とし、海外での高地トレーニングは行わずにじっくり国内で鍛える方針という。

 海外での高地トレーニングについては「何で行くのか不思議でならない」と首をかしげる。「国内の練習環境は決して悪くない。実業団みたいにお金があれば湯水のごとく使えるが、我々お金ありませんから。海外に行ったって、往復で丸2日かかって、食事もたいしておいしくないし。指導者の自己満足だと思います。十分、国内で調整できる環境はある」と熱弁した。

 吉田を筆頭に、若林宏樹(4年)が2時間6分7秒、黒田朝日(3年)が2時間6分5秒と初マラソンで好記録を連発。愛弟子たちが活躍したマラソンシーズンについて「私自身がある意味素人から始まり、固定概念がなくトライアンドエラーで原メソッドとして築き上げてきた。正しいトレーニングをすれば必ず伸びる。結果、日本歴代15位の中に私の指導している選手が3人いる」と総括した。

 さらに「(世界選手権代表候補に)学生2人が選ばれているのは、画期的なこと。指導ノウハウを新しいメソッドにするには1年では面白くない。継続的に掘り下げて中身を濃くしたい」と意欲的に語った。

スポーツニッポン

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