U20日本代表に敗北も…8強入りへ中国メディア強気「キルギス相手には格上」

　AFC U20アジアカップ・グループステージでU20日本代表に敗れた中国代表は、今月6日のサウジアラビア戦で金星。9日に最終節・キルギス戦を前にグループステージ突破の可能性を残す中、中国メディアがキルギス代表を格下扱い。勝利へ自信を覗かせる一方で、不安材料にも触れている。

　中国代表は日本、サウジアラビア、キルギスとグループDで同居。初戦でU20日本代表相手に1-2と逆転負けを喫したものの、サウジアラビア戦で波乱を演出。2試合を終えてサウジアラビア代表と勝ち点3で並んでいるが、得失点差で「+1」とサウジアラビアよりも優位に立っている。

　また最終節・キルギス戦で勝利すれば、U20日本代表対サウジアラビア代表の結果に関係なくグループステージ突破・大会ベスト8入りが確定。引き分けの場合でもU20日本代表がサウジアラビア戦で引き分け以上だとベスト8入りが決まるほか、キルギス戦黒星でもグループステージ突破の可能性はある。

　キルギス戦を控える中、中国・瀋陽市の地元紙『瀋陽網』は中国代表がグループステージ突破を決めるための条件を整理した上で、「中国代表は日本戦とサウジアラビア戦で、ボール支配率の観点からつねに不利な状況に置かれていた。プレス戦術とカウンター攻撃を軸にする中、プレースタイルで選択の余地がほとんどなかった」と、自国代表の戦いぶりを分析。

　最終節での対戦相手キルギスについて「キルギス代表はサウジアラビア戦と日本戦で無得点に終わった」とした上で、「連敗中のキルギス代表相手に、中国代表をもはや“格下”とみなすことはできない」と中国代表を格上扱い。キルギス戦で主導権を握る可能性が高いと予想している。

　ただ一方で、グループステージ突破の条件が複雑であるがゆえの懸念材料も指摘。「中国代表はキルギス代表の守備的なスタイルに直面する中で、勝利するためにゴールを決めるだけでなくカウンター攻撃を避けなければならない」と綴っている。

　なお決勝トーナメントでは、グループD1位とグループC2位、グループD2位とグループC1位が対戦する。グループCでは韓国代表が2戦2勝、得失点差「+6」で首位とベスト8入りがほぼ確実であるだけに、U20日本代表やサウジアラビア代表、それに中国代表は準々決勝で韓国代表と対戦する可能性がある。