FC東京・安斎颯馬が頭部強打も対応せず…湘南戦・池内明彦主審に降格処分論
2025年3月9日(日)6時49分 FOOTBALL TRIBE

明治安田J1リーグ第5節のFC東京対湘南ベルマーレが3月8日、味の素スタジアムで開催。FC東京所属MF安斎颯馬が相手選手と接触でピッチに頭部を強打した直後における池内明彦主審の対応が話題を呼んでいる。
0-0で迎えた後半アディショナルタイムの90+4分、東京は右サイドでチャンスを作ると、ペナルティエリア脇へのスルーパスに安斎が反応。しかし、DF鈴木淳之介のスライディングタックルにより倒されると、背中から転倒してピッチに頭部を強打。両手で頭を押さえたまま、ライン際でうずくまっていた。
このスライディングタックルの直後、池内主審は試合終了のホイッスルを吹くと、FC東京サポーターからブーイングが。安斎のもとにはFC東京のスタッフや湘南の一部選手が駆け付けたが、審判員はそのままピッチ中央へ向かっている。
頭部強打による脳震とうの可能性も考えられるだけに、試合終了直後の池内主審らの行動は議論の対象に。「審判は選手の安全を守るという大事な仕事を疎かにした」など、試合終了後でも選手のもとに駆け寄って様子を確認するなど、安斎に対して何らかの対応をすべきとの意見が相次いでいる。
日本サッカー協会(JFA)の競技規則では、負傷対応として「競技者の安全確保は最も重要であり、主審は、特に重傷や頭部の負傷の判断において、メディカルスタッフが負傷者に対応できるようにすべきである。これには、関係者の合意を得た負傷の判断または処置の手順に基づき、援助していくことも含まれる」と定められている。それだけに今回の事案を受けて、池内主審に降格処分を求める声が一部から挙がっている。
なお安斎はしばらくした後、自力で起き上がると、他の選手と同じくピッチ中央へ。チームメイトと同じく整列に加わった。頭部強打による影響はないとみられる。