【磐田vsFC東京プレビュー】今季初勝利を狙うチーム同士の対決…磐田は今季初ゴールの期待もかかる

2018年3月9日(金)18時5分 サッカーキング

リーグ前節の名古屋戦で移籍後初先発した磐田MF田口泰士。名波浩監督からの信頼も厚い [写真]=J.LEAGUE

写真を拡大

■ジュビロ磐田 名古屋から加入のMF田口泰士がチームにフィット



【プラス材料】
 新加入のMF田口泰士が調子を上げてきた。0−1に終わったリーグ前節の名古屋戦で移籍後初先発し、前線への推進力や組み立てなど、攻撃で存在感を示した。名波浩監督は田口を中心に、ダブルボランチの組み合わせを模索していくことを示唆するなど、信頼を高めている。名古屋時代も一緒にプレーしているFW川又堅碁とのコンビネーションも試合を重ねるたびに合ってきた。

 春季キャンプ中に右肩を脱臼したFW中野誠也が、0−1で敗れた7日のルヴァン杯清水戦でプロデビューを果たした。後半20分から途中出場し、相手の背後を突いて決定的なシュートを放っている。決定力不足の解消へ、点取り屋の存在は頼もしい。

 かかと痛で名古屋戦を欠場したGKカミンスキーは8日から練習を再開。今節間に合わない場合でも、GK三浦龍輝が控える。

【マイナス材料】
 昨季最終節の鹿島戦から公式戦は4試合連続無得点と、決定力不足は深刻な状況に陥っている。

 シーズン序盤ということもあり、3−6−1と4−2−3−1のシステムを使い分け、先発メンバーも固定しないなど、手探りな状態が続いている。そのためか、試合の入りは慎重になりがちで、後半に決定機を量産する展開が続いている。今季リーグのシュート数は相手より下回ったことがなく、より精度を高めることも重要となりそうだ。

 過密日程のなかでルヴァン杯の清水戦に先発したMFムサエフとMFアダイウトンはどこまでコンディションを回復できるかも気になるところ。FW小川航基は先週、負傷した左膝に違和感を訴えて再離脱した。

文:totoONE編集部

■FC東京 リーグ開幕節であらわになった問題を、前節はしっかりと修正



【プラス材料】
 リーグ前節は、MF髙萩洋次郎をトップ下に配し、中盤をひし形にするシステムで仙台対策をとった。0−1で敗れたものの、その髙萩が攻撃にアクセントをつけ、決定機を演出。FWのD・オリヴェイラを中心に相手の裏を突き、再三、仙台ゴールを脅かした。

 開幕戦であらわになった「守備から攻撃への切り替えの遅さ」という課題も修正され、ショートカウンターから作るチャンスの数も増えている。勝ち点をつかめなかったことは反省材料だが、試合を重ねるごとに攻撃面の連係が高まっていることは確か。

 今節対戦する磐田に対してどのようなシステムは採るかは流動的だが、そこに縛られることなく、相手の状況やゲームの流れを見極め、意思統一を図った戦い方ができつつあることもプラス材料だ。

【マイナス材料】
 7日に開催されたルヴァン杯横浜FM戦は0−1に終わった。直近の公式戦2試合は無得点。開幕時と比較すればチャンスの数は増えているものの、ラストプレーの精度が低く、勝ち点を落とす形になっている。決定力不足は大きなマイナス材料だ。

 同時に、集中を切らす形で失点が続いていることも気がかりだ。長谷川健太監督が目指すスタイルは、粘り強く失点を抑えるなかで、守備から攻撃への切り替えを速くし、ゴールを重ねるサッカーだが、MF米本拓司は「相手の先制を許すとゲームプランが狂う」と話す。

 現在のチーム状況では、相手に対してプレスをかけても、「ファウルで抑えることが多い。そこで奪い返して自分たちの時間を作ることが課題」と長谷川監督。まだ逆転に持ち込む力は足りないと言わざるを得ず、磐田に先取点を与えると苦しむことになるだろう。

文:totoONE編集部

サッカーキング

「FC東京」をもっと詳しく

タグ

「FC東京」のニュース

「FC東京」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ