PSG対バシャクシェヒルでの騒動に決着…第4審は停職も「差別行為はなし」、コーチにも処分

2021年3月9日(火)20時1分 サッカーキング

PSG対バシャクシェヒル戦での騒動に関する処分が発表された [写真]=Getty Images

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 欧州サッカー連盟(UEFA)は9日、2020年12月8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グルプステージ第6節のパリ・サンジェルマン(PSG)対バシャクシェヒル戦が中止となった件について、審判らに処分を下したことを発表した。

 同試合の14分ごろ、第4審判を務めていたルーマニア人審判のセバスティアン・コルテスク氏がバシャクシェヒルのアシスタントコーチを務めるピエール・ウェボ氏に人種差別的発言をしたとして、両者の間で口論が勃発。ウェボ氏が退席処分となると、両クラブの選手たちはプレーを拒否して、試合は中断となった。翌2020年12月9日に新たな審判団のもとで残りの試合時間が行われ、5−1でPSGが勝利した。

 コルテスク氏はウェボ氏を指して「あの黒人」と発言したとされているが、UEFAはコルテスク氏について、「人種差別的行為およびその他の差別的行為には違反していない」と判断した。また、UEFAは「UEFAの競技で使用される言葉や言葉の選択についてより良い判断を下すために、UEFAの審判員が適切かつ具体的に訓練されるべきであるという意見にも同意した。国際的な試合で上記の試合で起こったような状況を避けるためには、正しい言葉の使用が不可欠である」と伝えている。

 コルテスク氏は、「任命されたUEFAの試合中に不適切な行為を行ったこと、すなわちUEFA規律規則11−1(※競技規則およびUEFAの規約、規則、指示、決定を尊重し、倫理的行動、忠誠心、誠実さ、およびスポーツマンシップの原則を遵守)及びUEFA試合の審判に関する一般規約6−1(※任命された試合の試合中および前後における誠実さ)に違反したことにより、2020−21シーズン終了時まで、すなわち2021年6月30日までの間、レフリーとしての職務を停止すること」が決定。同氏に対しては、「2021年6月30日までに、UEFA審判サービスが定める条件の下で教育プログラムに参加すること」も命じられた。

 また、同試合の副審を務めていたオクタヴィアン・ソヴレ氏に対しては、「UEFA規律規則11−1及びUEFA試合における審判に関する一般規約6−1に違反したこと、すなわち、彼が任命されたUEFAの試合中に不適切な行為を行ったことを理由に」けん責処分が下されている。また、ソヴレ氏に対しても、「UEFA審判サービスが定める条件の下、2021年6月30日までに、可能な限り早期に教育プログラムに参加すること」が命じられている。

 なお、ウェボ氏に対しては、「スポーツマンシップに反する行為を行った」として、UEFAが主催する大会における1試合の出場停止処分が下されている。

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