J2札幌 2年目FW・出間思努が初のリーグ戦スタメンへ…チームの今季初得点「自分が狙ってます。頭か左足で勢いよく決めたい」
2025年3月9日(日)6時30分 スポーツ報知
ボールキープするJ2札幌のFW出間(右)
J2北海道コンサドーレ札幌FW出間思努(いずま・しど、19)が、初のリーグ戦スタメンで初勝利につながる活躍を目指す。3連敗中の札幌は9日、ホーム開幕の千葉戦に臨む。シャドーでの先発が濃厚な出間は、今年1月の初対外試合でチームの初得点を挙げている。最下位に沈むだけでなく、得点もない厳しい状況打破へ、2年目の強心臓男が公式戦でも第1号を決め、巻き返しへのきっかけとする。
臆することは一切なかった。開幕3連敗で迎えるホーム初戦。重圧のかかる戦いを翌日に控えた8日も、出間は終始笑顔で思いを口にした。「緊張するとかはあまりないので。やってやろうという気持ち。楽しみですね」。濃厚となった初の先発機会で、千葉のDF陣相手に堂々と渡り合う心構えはできている。
目指す初勝利へ、出間が口火を切る。「勝てていないので。自分が得点を決められるようなポジションを取って常に準備してゴールを狙いたい」と言い切った。3戦無得点中の現況。先制点を奪えば当然、チームの今季初得点となる。昨季の初ゴールは同い年で親しいMF原康介が挙げた。「(今年は)自分が狙ってます。頭か左足で勢いよく決めたい」。今季初の対外試合となった沖縄1部・FCセリオーレ戦で、“チーム1号”を挙げたのは出間だった。公式戦でも初得点を決め、勢いに乗せる。
前向きさを失わず、チャンスをつかみ取った。開幕前に非公開で行われた練習試合2戦で得点を挙げた。しかし開幕・大分戦(0●2)はベンチ外。「結果を残していたから。納得はしなかった。悔しかった」。それでも、岩政大樹監督(43)の「練習でのパフォーマンスがいい選手を使う」という方針を信じ、日々取り組んだ。2戦目の熊本戦(0●3)で5人目の交代で14分間出場し、リーグ戦デビュー。前節・山口戦(0●2)では3人目の交代で27分間、ピッチに立った。
少しずつ信頼を積み重ねて訪れた先発機会で、明確な結果だけを出間は追い求める。「攻撃も守備も全てにおいて相手を上回って勝ちたい。その中で自分のプレーをして得点を決められたら一番」。思いをきょう、現実のものとする。(砂田 秀人)