ホンダ:4台中2台がポイント獲得。ザルコ「我々の可能性を証明できた」/第1戦カタールGP 決勝
2024年3月11日(月)15時22分 AUTOSPORT web

3月10日、2024年MotoGP第1戦カタールGP MotoGPクラス決勝がカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)は13位、ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)は20位となった。LCR勢のヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は12位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は19位で終えている。
17番グリッドから決勝に臨んだミルは好スタートを決め、オープニングラップでポイント圏内となる13位にポジションアップ。その後もファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)やマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)らとトップ10を視野に入れたバトルを展開した。
残り5周となったところで11位に躍り出たミルだったが、直後にクアルタラロやザルコにかわされ、トップから18.4秒差の13位でゴールした。
チームメイトのマリーニは21番グリッドからスタート。前日同様、全体的にペースに悩むレースとなったが、フィニッシュラインまでマシンを運び、新しいマシンの理解に努めた。レース中の大部分でジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)の後ろを走行し、学びを深める様子も見られた。
13番グリッドから決勝に挑んだザルコは、序盤こそややポジションを落としたが、すぐにポジションを回復。トップ10を争う5台前後のグループの中で厳しいバトルとなり、最終的にホンダ勢最上位の12位でフィニッシュ。チャンピオンシップポイントを4ポイント獲得した。
中上は19番グリッドからスタート。ポイント獲得を目指したが、思うようにペースを上げることができず、前日のスプリントと同じ19位でレースを終えた。決勝に向けて、セッティングを開幕前テストの状態に戻した結果、前日のスプリントよりロングランのタイムは向上したが、テストでマークしたベストタイムには届かなかった。
■ジョアン・ミル(決勝:13位)
「僕たちは素晴らしいレースをしたと思う。 後方からのスタートは簡単ではなかったけれどうまくいき、こんなに楽しくライディングできたのは久しぶりだったので、本当に良かったよ。 レースのほとんどをファビオ(クアルタラロ)と一緒に走ることがでた。最後の5周でクアルタラロよりも少しだけ余裕がありそうだったので、彼を追い抜いて1秒のギャップを作った。最後の2周でいくつか順位を落としてしまったが、これまでやってきたことに満足しているし、常に学びを得ているよ」
■ルカ・マリーニ(決勝:20位)
「他のホンダ勢、特にミルが良いポジションを争っているのを見るのは励みになる。僕らにとっては、今日も昨日までと同じような展開で、小さな問題があってレースがうまくいかなかった。でも、レース中にいろいろと重要なことを理解することができた。特にミラーが後ろにいることに気づいたときは、彼の動きを研究するためにパスさせた。これでもっともっと理解できるようになり、ポジティブに捉えられるようになると思う。僕たちには、より快適に走るためにいろいろなことを試す時間が必要だ」
■ヨハン・ザルコ(決勝:12位)
「今日の12位という結果で、我々の可能性を証明することができたと思う。レース中は楽しかったし、バトルに参加することもできた。いい仕事をしていると実感したレースだったよ。ウイークを通じて仕事をしてくれたチームに感謝している。目標に向かって、一歩一歩前進しているね」
■中上貴晶(決勝:19位)
「難しいレースウイークになりました。正直、もっといいレースをして自分にとってもチームにとっても、結果を出したかったです。開幕前のテストでは、1分53秒台で連続ラップできていましたが、今日は1分53秒台後半から54秒前半がやっとでした。その原因をしっかり分析して、次戦に挑みたいです」
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