「村上は7番でもいい」ヤクルトのレジェンドOB・古田敦也氏から打順降格が勧められる理由【侍ジャパン】

2023年3月11日(土)11時18分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 若き主砲が苦しんでいる。「カーネクスト2023 WBC1次リーグ東京プール」B組の野球日本代表「侍ジャパン」は10日、韓国戦に臨み13−4と大勝した。

 この日は打線が爆発、1番ヌートバー(25)が攻守にわたる活躍で球場を沸かせると、2番の近藤健介(29)も本塁打をマーク、3番の大谷翔平(28)も2試合連続タイムリーを放つと、5番に入った吉田正尚(29)は3打数3安打5打点の大暴れ。チーム全体で13得点と宿敵、韓国を相手にコールドゲーム寸前まで追い詰めた。

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 ここまで2試合が経過、チームとしては1、2番のヌートバー、近藤が出塁し、3番の大谷、5番の吉田が得点するというスタイルが定着しつつある。ヌートバー、近藤においては、チャンスメイクもでき、かつ勝負強さも兼ね備えていることから、メジャーリーガー組の3人と近藤で超強力打線の軸が形成されている。

 一方で状態が不安視されているのは、この日も4番に座った村上宗隆(23)だ。6回は犠飛でチームに貢献したものの、ほかの4打席は2三振を含む凡退。WBC開幕後2試合で、ノーヒットと依然、調子が上がってこない。

 こんな村上の状態に関しては球界内からも心配する声が出ている。

 ヤクルトOBでもあり、野球解説者の古田敦也氏が11日、自身のYouTubeチャンネル「フルタの方程式」を更新。「WBCLIVE」として、侍ジャパンの戦いぶりについて連日、レポートしている。

 現在の村上の状態に関して古田氏は「大丈夫かといわれたら大丈夫ではないでしょうね。本人も自信なさげにスイングしてますし」と自慢の選球眼にも狂いが生じているとした。前打者の大谷の状態が良いことから「はやる気持ちもあるだろうし、落ち着いて打席に立っていない」可能性があると指摘。

 その上で自身が監督ならば、村上をどう起用するかと問われると「打順は変えてもいいと思いますね」と打順を下げてもいいのではないかと提言する場面も。前日の同動画内では現在の4番から「7番に下げてもいい」とコメントしていた。

 強化試合最終戦となった7日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では4番を外れ、「6番」で本塁打をマークしたこともあり、好調なメジャーリーガー組とは少し離した形で落ち着いて打席に入ることが復調の鍵を握ると見ている。

 村上をルーキー時代から知る古田氏から見て気になるポイントもあるという。「いつも熱を持って楽しく野球に取り組むタイプ」が現在は「不安げ、不満げ、うまくいってない」感じが画面を通しても伝わってきている。この点からも「気分転換に打順を変えてもいいかもしれない」とした。

 古田氏は今春のキャンプでもヤクルトの臨時コーチを務め、村上のWBCに向けての調整を間近で見てきた人物でもある。ほかにも球界OBの多くが若き4番に対しては「一人で背負いこむ必要はない」「誰かが打てばいい」「野球を楽しんで」と口をそろえる中、果たして栗山英樹監督の判断は?ほかの選手の状態がいいだけに、打順変更については今後も議論を呼びそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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