滾る“韓国のイチロー” 屈辱を味わったMLB1年目に見た日米韓の差「韓国で僕の心がここまで燃えることはなかった」

2025年3月11日(火)6時0分 ココカラネクスト

オフに打撃フォームの改造にも着手したというイ・ジョンフ。その微調整のかいもあって、今春は調子が良い。(C)Getty Images

 捲土重来を期する韓国人スターが燃えている。ジャイアンツでMLB2年目を迎えているイ・ジョンフだ。

 昨オフに6年総額1億1300万ドル(当時約188億5000万円=当時のレート)の大型契約でジャイアンツに加入した26歳だったが、“ルーキーイヤー”は悲運をたどった。5月12日(現地時間)のレッズ戦でセンターフェンスに衝突して左肩の関節唇を損傷。即座に手術を執行した影響によりシーズンを欠場。新人王獲得の期待も高かった1年目は怪我に泣いた。

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 本人が「自分が成し遂げたことを語るには、今はなにもかもが足りない」と意気込む2年目は、順調な調整を続けている。ここまでオープン戦では10試合に出場して、打率.333、2本塁打、出塁率.448、OPS1.073と上々のスタッツを記録。雪辱に燃える意欲がひしひしと伝わってくる。

 そんな韓国球界の至宝は、現地時間3月9日に元韓国代表のイ・テックン氏がホストを務めるYouTubeチャンネル『Off the TV』に出演。怪我という不可抗力はあったにせよ、1年目に満足のいく結果を残せなかったメジャーリーグとの違いを赤裸々に語った。

「MLBは本当に投げられるボールが凄い。でも、『あぁこのボールを打ちたい』と欲がわいてくる。でも、韓国では僕の心がここまで燃えることはなかった。ただ『こういうボールならこう打てばいいか』っていう感じだった」

 いわゆる“超”がつくほどの打高投低とされる母国で味わえなかった投手のハイレベルさに、刺激を受けたというイ・ジョンフは、「投手の制球力の差は(韓国と)かなり違う」と断言。「投げたいところに投げて、有利なカウントでウィニングショットとして使える変化球、試合をつくれる先発投手。そういった投手がアメリカも日本もいる」と持論を口にした。

 日米韓の野球の違いを語るイ・ジョンフは、実際に目の当たりにした選手の中で「凄いと感じた選手はいたか?」と問われ、返す刀で「それはもうオオタニでしょ」と笑顔で強調。「4連戦で実際に同じグラウンドでプレーしているところを見て凄いと思わされた」と日本のスターの異次元さを口にした。

 俊足と類まれな巧打力から「韓国のイチロー」と評されるイ・ジョンフ。MLBでの成功に燃える偉才のパフォーマンスは、注目する価値がありそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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