打率.714の驚異 現役ドラフト→活躍の「黄金ルート」見えた 開幕1軍まっしぐら、日本ハム24歳が熱い「何でもできるな」
2025年3月11日(火)12時32分 ココカラネクスト

吉田の打撃センスが注目されている(C)産経新聞社
第2のブレイク選手となるか。
開幕まで残り3週間を切った日本ハムで開幕1軍に向け、選手の絞り込みが進んでいる。
【動画】挨拶代わりの一打!吉田がマラーから適時打を放ったシーン
またここにきて猛烈に存在感をアピールしているのは、昨年12月に現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた吉田賢吾だ。
本拠地エスコンフィールドで行われた3月8日の中日とのオープン戦に「7番・三塁」で先発した吉田はいきなり4安打の活躍を見せ、周囲の度肝を抜いた。
捕手登録だが、この日は三塁で出場、2回の守備では失点につながる失策もありながら、その裏の第1打席で相手先発カイル・マラーの変化球を捉えて右前適時打を放つと、圧巻だったのは4回だ。フェンス直撃の二塁打をマークし、パワーを示すと勢いは止まらない。
6回には左前打、8回も中前に運び、この日は4安打1打点と猛アピール。守備でも三塁に続き、6回途中から左翼守備につくなど、フル回転の一日となった。
さらに翌日の9日の試合でも「2番・左翼」で出場。第2打席で走者がいる場面でしっかり右打ちを行い、チームバッティングを示すと第3打席ではこの試合でチーム唯一の安打となる、二塁打をマーク。バットコントロールのたくみさも光った。
オープン戦2試合で7打数5安打、打率.714(10日時点)の大暴れ、まだ実戦出場は少ないながら、強烈なインパクトを残し、一気に開幕1軍入りも視野に入れ始めた。
この吉田の活躍にはファンの間からも「何でもできるな」「楽しみしかない」「昨年の水谷君に続き、期待してます!」と応援の声も高まっている。
チームの現役ドラフト組では昨年もソフトバンク時代に1軍実績がないながら、日本ハムで非凡な打撃センスが開花。交流戦MVPや、最近では侍ジャパンの強化試合でも豪快な一発を放った水谷瞬がいる。水谷と同じく「黄金ルート」を歩めるか。
チームの外野手争いにおいては水谷瞬、万波中正が一歩抜けている中、かつての首位打者、松本剛、長打力も魅力の浅間大基、俊足が持ち味の五十幡亮汰らが限られた椅子をめぐってしのぎを削る。
新たに現れたブレイク候補、新庄監督の起用法も含め、今後も注目の存在となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]