3年目の“特例”適用は不可。アルピーヌA480を走らせるシグナテック、2023年はLMP2でWECに参戦か

2022年3月13日(日)12時40分 AUTOSPORT web

 WEC世界耐久選手権に参戦するアルピーヌ・エルフ・チームの代表であるフィリップ・シノーは、現在のLMP1ノンハイブリッドマシンと、2024年デビュー予定のアルピーヌLMDh車両の“架け橋”として、2023年はLMP2プログラムが「主要な手段」になるとの見通しを明らかにした。


 シグナテックがオペレートするノンハイブリッドLMP1車両であるアルピーヌA480・ギブソンは、2021、2022年と新規則『ル・マン・ハイパーカー』の適用を免れる特例措置によりWEC最高峰ハイパーカークラスに参戦しているが、この車両は2023年シーズンについては同クラスでの参戦資格を持たないものと予期されている。


 シノーは2023年のプログラムを確約するのには「早すぎる」としながらも、1シーズンのみLMP2へと戻ることは、“実行可能で、好ましい選択”であるという。


 チームは2015年から2019/20シーズンまで、LMP2のトップコンテンダーであり、2016年と2018/19シーズンに3回ル・マン24時間レースでクラス優勝を飾り、世界タイトルも獲得している。


 アルピーヌは上述のとおり昨年ハイパーカークラスへとステップアップしたが、同時にリシャール・ミル・レーシングチームのオペレートを通じて、LMP2への関与も続けている。


「我々が検討している主要な手段は、確かにLMP2だ」とシノーはSportscar365に対して語っている。


「その後については、それはとても多くの要素に依存している」


「(2024年に向けた)アルピーヌとのLMDhの開発についても、我々は完全に関与している。じきに分かるだろう」


 サプライチェーンの遅れが、2023年にLMDh車両をデビューさせることを計画している他のマニュファクチャラーの車両開発に影響を与えるなか、2023年にはLMDh車両をデビューさせないという利点が、彼のチームとアルピーヌにはあるものと、シノーは述べている。


 シノーは、彼のチームとアルパインは、サプライチェーンの遅れが2023年にグリッドに登場することを計画している他のいくつかのメーカーの車の開発に影響を与え、来年LMDh車をデビューさせないという利点があると信じていると述べた。


 オレカをベースシャシーとするアルピーヌのLMDh車両は、2024年シーズンのデビューに先立ち、2023年のどこかのタイミングで、その発表を行うことが予定されている。


 シノーはまた、3月18日にアメリカ・セブリングから始まる2022年シーズンにおいて、オレカ製LMP1車両であるアルピーヌA480には、変更が加えられていないことを認めた。


 WECの技術規則では、新規則の適用除外という特例を受ける車両について開発は一切認められておらず、アルピーヌはハイパーカークラスにおいて、唯一技術的なアップデートがない車両となる。


「(プロローグテストでの)この2日間の焦点は、BoPのベースを定めることだ」とシノーは説明する。


「グリッケンハウスとトヨタの観点から物を言うのは時期尚早だ。テストの2日間を待たなければならない。FIAとACO(フランス西部自動車クラブ)に従って行うべきテスト項目が、たくさんある」


「我々には、同じ精神がある。三味線を引くことは可能だが、それはBoPに依存しているし、我々には1台の車両しかない。だが、我々は野心的であるため、このカテゴリーに属している。我々は、そこに存在するだろう」


 シノーはニコラ・ラピエール/マシュー・バキシビエール/アンドレ・ネグラオという、昨年と同様のドライバーライナップを維持することも、このプログラムにおけるメリットをもたらすと述べた。


「年間6レースしかない。それほど多いとは言えない数だ」とシノー。


「昨年、我々は強いものを作り上げた。同じドライバーラインアップと、共通の精神を持つ、同様のダイナミックさを保つこと、それが私の願いだった」

2021ル・マン24時間レースで総合3位表彰台を獲得したアルピーヌ・エルフ・マットミュート。左からフィリップ・シノー代表、マシュー・バキシビエール、アンドレ・ネグラオ、ニコラ・ラピエール

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