ヤマハ、新たな『トレーサー9 GT』を発表。マトリクスLEDヘッドランプを世界初採用

2025年3月13日(木)19時2分 AUTOSPORT web


 3月12日、ヤマハは大排気量スポーツツーリングモデルの『TRACER9 GT(トレーサー9 GT)』にマイナーチェンジを施した2025年モデルを4月15日に発売すると発表した。



『トレーサー9 GT』は、スポーツ性と実用機能を兼ね備えたスポーツツーリングバイク。2015年に『MT-09トレーサー』という名で初代モデルが誕生し、2018年のマイナーチェンジで『トレーサー900』、そして、2021年のフルモデルチェンジで現在の『トレーサー9』へと名前の変化とともに発展していったモデルだ。 


 その心臓部には、クロスプレーン(不等間隔燃焼)によって扱いやすく、軽量ながらもトルクフルな出力特性が特徴の888cc水冷直列3気筒エンジンを搭載。最高出力は88kW(120PS)/10000rpm、最大トルクは93Nm(9.5kgm)/7000rpmを発揮する。


 マイナーチェンジされた最新モデルでは、“The matured Multirole fighter of the motorcycle”をコンセプトに開発されており、3つの最新技術をはじめ、多くのアップデートが施された。


 二輪車用として世界で初めて『マトリクスLEDヘッドランプ』を採用。これは、複数のロービーム用とハイビーム用のLEDからなるヘッドライトシステムで、周囲の状況にあわせて照射エリアが自動制御されるほか、車体の傾きに応じて配光の自動調整するコーナリングライトの機能も兼ね備えている。


 さらに、メインキーをオンにした際に、30秒間減衰力を低下させることで車両の取り回ししやすくする、KYB社と共同開発の電子制御サスペンション『KADS(KYB Actimatic Damper System)』。そして、任意のスピードに設定可能な可変スピードリミッターの『YVSL(ヤマハバリアブルスピードリミッター)』のふたつの最新技術も搭載された。


 車体においては、新設計のリヤフレームは、居住性の向上を目的に長さを50mm延長しているものの、軽量化も実現。メインフレームとともに操縦安定性の向上を目的に、最適化が行われた。


 カスタマイズ可能な走行モードも実装された。プリセットされたSPORT・STREET・RAINの3種のモード以外に2種のカスタマイズ枠が用意され、ライダーの好みと走行シーンに合わせて各電子制御を調整することができる。


 また、ハンドルの切れ角が32度から35度に拡大されたことで最小回転半径を3.1mから2.9mに短縮し、旋回性能の向上を実現。足つき性を高めた新形状のシートを採用と併せて、長距離走行でのより快適なライディングポジションのためにヒップポイントやハンドルバーの垂れ角/絞り角も見直されている。


 装備面では、可動域100mmの無段階調整可能な電動スクリーンや、視認性の高い7.0インチフルカラーTFTディスプレイなども新たに備わり、それらを操作するハンドルスイッチの配置も見直されている。
 
 ボディカラーは、『マットライトグレーメタリック4』と『マットダークグレーメタリック6』の2色を用意。


 メーカー希望小売価格は、159万5000円(税込)。前述の通り、最新技術が盛り込まれた『トレーサー9 GT』の2025年モデルは、4月15日から発売される予定となっている。




ヤマハ・トレーサー9 GT(マットライトグレーメタリック4)



ヤマハ・トレーサー9 GT 左右側面(上:マットダークグレーメタリック6、下:マットライトグレーメタリック4)

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