フェラーリ、合同テスト1-2もロングランペースに課題あり/全チーム戦力分析(4)

3月14日(水)11時0分 AUTOSPORT web

 F1バルセロナ合同テスト2回目が終了し、マシンの速さそして信頼性が見えてきた。今回は全チームの戦闘力を分析し10回にわたり連載していく。第4回目は合同テストで総合1-2位のタイムを叩き出したフェラーリだ。


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●フェラーリ(チーム戦力:95点)

 今年の合同テストで堂々のトップタイムをマークしたのはフェラーリだった。セバスチャン・ベッテルが自身の最終テスト日となる3月8日に1分17秒182を叩き出すと、チームメイトのキミ・ライコネンも最終日の3月9日に1分17秒221をマークして総合2位につけた。


 このタイムは昨年のスペインGPの予選でルイス・ハミルトンが記録した1分19秒149という2007年のレイアウト改修後のカタロニア・サーキットのコースレコードを塗り替えるスーパーラップだった。


 だが、フェラーリが記録したベストタイムはいずれもハイパーソフトを装着したもの。ピレリによれば、ハイパーソフトとウルトラソフトのタイム差は、1周あたり0.7秒。同様に、ウルトラソフトとスーパーソフトの差は0.6秒。スーパーソフトとソフトの差は0.4秒。そしてソフトとミディアムの差は0.85秒だという。

2018年第1回F1バルセロナテスト2日目:セバスチャン・ベッテルとジョック・クレア(フェラーリ)


 昨年のソフトは今年のミディアム。もし、メルセデスがハイパーソフトを履いていれば、1分16秒599あたりのタイムは出していたと考えらる。つまり、トップタイムは出したものの、フェラーリのアドバンテージはそれほど大きくはない。


 フェラーリには一発のタイムで数字ほどのアドバンテージがないだけでなく、ロングランでも課題が露わになっている。


 メルセデスは3月8日(バルテリ・ボッタス)と9日(ハミルトン)にレースシミュレーションを行なっていたが、同じタイミングでフェラーリもレースシミュレーションを行っていた(8日はベッテル、9日はライコネン)。


 第1スティントがフェラーリはスーパーソフトでスタートしたのに対して、メルセデスがミディアムだったので、両チームともミディアムを履いた第2スティントと第3スティントで比較してみた。それによれば、彼らの中盤と後半のロングランペースは次の通りだった。


▼ボッタス

第2スティント(ミディアム)

31周目1分23秒6→46周目1分20秒4

(15周のうち1分20秒台は9周)


第3スティント(ミディアム)

49周目1分21秒2→66周目1分21秒3

(17周のうち1分19秒台は13周)


▼ハミルトン

第2スティント(ミディアム)

31周目1分22秒5→46周目1分20秒7

(15周のうち1分20秒台は9周)


第3スティント(ミディアム)

49周目1分22秒0→66周目1分23秒0

(17周のうち1分19秒台は9周)


▼ベッテル

第2スティント(ミディアム)

15周目1分22秒5→39周目1分22秒0

(24周のうち1分20秒台は0周)


第3スティント(ミディアム)

42周目1分24秒0→64周目1分19秒9

(22周のうち1分19秒台は1周)


▼ライコネン

第2スティント(ミディアム)

12周目1分23秒1→33周目1分22秒4

(21周のうち1分20秒台は0周)


第3スティント(ミディアム)

36周目1分21秒9→53周目1分21秒4

(17周のうち1分19秒台は0周)


 フェラーリが第1スティントでスーパーソフトを履いて10〜13周でピットインして、第2スティント以降の周回数がズレでしまったため、正確な比較はできないが、同じミディアムを履いた場合、ロングランでフェラーリがメルセデスより、約1秒遅いのである。


 フェラーリが今年もメルセデス、レッドブルとともに優勝争いに加わることは間違いない。問題はその力関係だ。昨年は、フェラーリとメルセデスががっぷり四つでタイトル争いを繰り広げ、時々それにレッドブルが絡むという状況だったが、今年はメルセデスが抜け出し、フェラーリはレッドブルと残った表彰台のひとつを争うのではないか。


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