「オーストラリアのファンに申し訳ない」とドライバーたち。GP中止発表前の木曜にもファンサービスできず

3月14日(土)11時13分 AUTOSPORT web

 2020年F1オーストラリアGPを前にした木曜日、アルバートパーク・サーキットでファンサービスを十分できなかったことを、ドライバーたちは残念がっている。オーストラリアGPは、マクラーレンのチームスタッフに新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が出たことで、金曜フリー走行セッション前に、3日間にわたるイベントの中止が決定した。


 木曜のアルバートパークでは、オーストラリア・スーパーカーなどサポートレースのプラクティスセッションが行われ、ファンはグランドスタンドで過ごしたり、ピットウォークで2020年型F1マシンを垣間見るなど、通常どおりの部分もあった。一方で、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響から昨年までとは異なる様子も見られた。


 木曜にサーキットを訪れたファンにとって残念だったのは、ドライバーによるサイン会が中止になったことだろう。ドライバーとスタッフは、チーム駐車場からパドックまで移動する間、ファンのためにサインをすることも、一緒に写真を撮ることも禁止された。


 それについて聞かれたマクラーレンのカルロス・サインツJr.は、「もちろん、サーキットに来てくれたファンには少々申し訳ない気持ちだよ」と答えた。


「いつもやっているようにみんなと会話することもできないし、サインもできない。セルフィーも禁止なんだ。だけど、それをすることで僕らに感染するようなことがあれば、ファンは申し訳ないという気持ちを抱えてしまうだろうし、逆に僕たちがうつしたら、僕たちがそう思うだろう。ここは良識にしたがって判断するしかない。残念ではあるけれど、こうする必要があるんだ」


 レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、ファンの近くに寄ることなく、通り過ぎていくのはおかしな気分だったと語った。


「ファンには申し訳なかった。オーストラリアのファンはとても熱狂的だ。レースが大好きだし、僕らをハグしたかったと思う。でも今回はいつもと違う状況だった」と木曜にアルボンはコメントした。


「今回のことについて、彼らは受け入れてくれているし、状況を理解してくれている。いい気持ちではないが、僕たちもまず自分を優先させなければならない」

2020年F1オーストラリアGP木曜のファンたち
2020年F1オーストラリアGP木曜のファンたち


 レースウイークにおいては木曜日がプレスデーにあたるが、今年は各チームが、ドライバーやチームスタッフへのテレビ局による取材をキャンセルした。通常、テレビインタビューでは多数のクルーがドライバーを取り囲む形になるものの、ドライバーを他の人々と近距離で接触させることを避けた形だ。


 各チームは、ドライバーが新聞、雑誌、インターネットメディアの取材を受けることは許可したが、この場合も、ドライバーと記者たちとの間に少なくとも2メートルの距離を空けて実施した。


 こうして関係者たちは可能な限りリスクを減らして開催を実現しようとしていたものの、チームスタッフに感染者が出たことで、FIA、F1、主催者、チームは、オーストラリアGPの中止を決断した。


 中止の発表の後、多数のドライバーが、ファンに対して謝罪のメッセージを送っている。



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