西武・武内夏暉は「やはり並のルーキーではない」 3球団競合左腕が本拠地デビューで見せつけた存在感

2024年3月14日(木)12時24分 ココカラネクスト

武内は本拠地デビューで4回無失点5奪三振と好投を見せた(C)産経新聞社

 西武のドラフト1位ルーキー・武内夏暉が、本拠地デビュー戦で圧巻の投球を披露した。

 3月13日に行われた中日とのオープン戦(ベルーナD)に先発し、4回を投げて1安打5奪三振、無失点の好投。昨年10月に行われたドラフト会議で、3球団が競合した黄金ルーキーの実力を示した。

【動画】「やはり並のルーキーではない」西武の3球団競合左腕・武内夏暉が本拠地で見せた「三者連続三振」のシーン

 初回から魅せた。1死から尾田剛樹に四球を与えた後、冷静にけん制で尾田を誘い出し、アウトを奪った。3回にも、1死一塁の場面でロドリゲスをけん制で誘い出すことに成功。一・二塁間で挟んでアウトを奪った。

 圧巻だったのが2回。先頭の細川成也に右中間へ三塁打を浴び、無死三塁とピンチを招いた場面。石川昂弥、高橋周平を連続三振で打ち取った後、鵜飼航丞に対してこの日最速となる154キロの直球で空振り三振。圧巻の三者連続三振を奪った。

 ボール球が先行する場面もあったが、プロ19年目のベテラン・炭谷銀仁朗のリードに応え、見事な本拠地デビューを果たした。

 前回登板(2月28日)のソフトバンク戦では、山川穂高に本塁打を浴びるなど3回3失点。三振を奪うこともできず、プロの洗礼を浴びていた。

 オープン戦初登板となったこの日は見事な修正力をみせ、アピールに成功。SNSでは「やはり並のルーキーではない」と武内の投球を称賛するコメントが目立った。

 西武の先発陣は今季も強力だ。楽天に9連勝中と無類の強さを発揮する今井達也、3年連続2ケタ勝利達成中の高橋光成、昨季先発転向1年目で11勝を挙げた平良海馬と、リーグ2位のチーム防御率を記録した選手層は厚い。

 武内と同じ左腕では、昨季9勝を挙げた隅田知一郎もいる。開幕ローテーションの座を奪うことは簡単ではないが、この日の投球でローテ入りへ大きく前進した。

 炭谷のリードの助けもあったとはいえ、ピンチでギアを上げる投球、ボール球が先行しても修正できる力は新人とは思えない。昨年のドラフト会議で注目を集めていたのも頷ける内容だ。

 ただ者ではない雰囲気を漂わせる武内。2019年以来のリーグ優勝を目指す西武の戦力になる、楽しみな存在だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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