メキシコ、難解ルールで敗退の“真相” 電話で5度確認も「返事なかった」

3月14日(火)0時9分 フルカウント

悲劇の“勘違い”…失点率の解釈でPO進出が覆った指揮官「もし知っていたら努力した」

 第4回WBCの1次ラウンド(R)D組でプレーオフ(PO)進出を伝えられながら急転し、敗退が決まったメキシコ。12日(日本時間13日)のベネズエラ戦に11-9で勝ち、1勝2敗で並んだ3チームは失点率により、一度は「メキシコプレーオフ進出」となった。しかし、「失点率」の解釈によって「ベネズエラ進出」に変更され、一転、歓喜は吹き飛んだ。複雑なルールに泣かされたメキシコのゴンザレス監督は試合後の会見で、大会を運営するMLB側に5度確認の電話を入れていたことを明かし、自軍の“正当性”を主張した。

 悲劇というしかない、メキシコの“勘違い”だった。問題となったのは、当該チーム間の対戦の失点率を計算するためのイニング数の解釈だ。

 メキシコ側は、自軍が19失点/18回の失点率1.056、ベネズエラが21失点/19回の失点率1.105との計算で、失点率が低いメキシコが、プレーオフを決めたと判断したようだ。

 しかし、メキシコは初戦のイタリア戦で4点リードの9回に1死も取れずに5失点し、逆転サヨナラ負けを喫していた。記録上は「8回0/3」。この1死も取れなかった9回の1イニングを、失点率のイニング数に含めるかどうか——。含めなければ、イニング数は17回に減り、失点率はベネズエラと逆転することになる。

 この判断が分かれたと、ゴンザレス監督は考えていた。

会見では、試合前にコーチ陣とミーティングを開き、「話し合いを設け、計算した」と説明した。そして、確証を得るべく、実際にMLB側へ働きかけた。

「ルールを確認するために5度、電話したんだ」と明かした。しかし、先方から「返事はなかった」。これにより、やむを得ず、自分たちの見解でプレーすることを決めた。

あと1点取れば覆っていた結果…「裁判になれば、(メキシコに)有利な判決が下るだろう」

 ただ、この見解が結果的に誤りだった。

 大会側はイタリア戦の9回はイニング数に含まず換算。メキシコは1.118、ベネズエラは1.105とし、1.053と3チームで最も失点率が低かったイタリアとともに、ベネズエラのプレーオフ進出となった。

 メキシコが、誤りであることが事前にわかっていたら——。あと1点取れば、結果は覆っていた。当然、1点を守るのか、1点を取りに行くのかで戦い方も変わるだろう。

「もし、知っていたら、我々は努力していた。裁判になれば、(メキシコに)有利な判決が下るだろう」

 このように話し、試合終了直後にツイッターなどでメキシコのPO進出の投稿を削除し、訂正されたことに関しては「物事を変えるのは、無礼だと思う。試合前の解釈が、多くを変えてしまった」と振り返った。

 この件を巡っては、4番のA.ゴンザレスが自身のツイッターで「なんてダメな大会なんだ!」「試合前、2点差で勝てば明日、(プレーオフで)試合することになると我々は伝えられていた」とつづり、怒りをぶちまけていた。

 あまりに悲劇的な“勘違い”でメキシコのWBCは幕を下ろし、13日(同14日)に行われるプレーオフではイタリアとベネズエラが2次R進出をかけて対決する。

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