世界ラリークロスが北米シリーズ『ARX』を立ち上げ。スバル、フォルクスワーゲンが参戦を検討

2018年3月15日(木)11時32分 AUTOSPORT web

 WorldRX世界ラリークロス選手権をプロモートするIMGは、2018年から北米を舞台とする新シリーズ『アメリカ・ラリークロス選手権(ARX)』をスタートさせるとアナウンスした。


 WorldRXはヨーロッパ圏を中心に開催されているラリークロス競技。同シリーズはFIAによる世界選手権のひとつとして開催されている。

WorldRXにペター・ソルベルグやセバスチャン・ローブなども参戦。毎戦多くのファンが詰めかける


 そんなWorldRXが新シリーズを引っさげて北米大陸へ進出。最高峰のスーパーカークラスと、下位クラスのスーパーカー・ライツで争うARX2の2クラスによるイベント開催を発表した。


 開催初年度は全4ラウンドで構成。開幕戦は5月25〜27日にイギリス・シルバーストンで開催され、第2戦は8月4〜5日にカナダで行われる。第3戦は9月29〜30日にテキサス州オースティンで行われ、アメリカへ進出。最終戦の開催地などは不明ながらアメリカ国内での開催が予定されている。

北米中心のGRCにはフォルクスワーゲンやスバルなどが参戦していた


 またシリーズには北米中心に開催されているラリークロス、GRCグローバル・ラリークロスに参戦していたフォルクスワーゲン・オブ・アメリカやスバル・オブ・アメリカが参戦の意思を明かし、“本格的な支援”を行う方針を表明している。


 フォルクスワーゲンはタナー・ファウストやGRCでチャンピオン獲得経験のあるスコット・スピード、スバルもパトリック・サンデルとクリス・アトキンソンを起用してシリーズに臨む見込みだ。


 ARXのオフィシャル・タイヤ・サプライヤーはヨーロッパ中心のWorldRXと同様、クーパータイヤが務める。


 なお、GRCについては2018年から既存のスーパーカークラスを廃止し、それまで下位クラスだったGRCライツクラスを昇格させる“ゴールドクラス”創設をアナウンスしているほか、2019年にも欧州中心の新シリーズ『GRCヨーロッパ』を立ち上げることをアナウンスしている。


■「ラリークロスはダイジェスト中心の現代的なエンターテイメントの楽しみ方にマッチする」


 WorldRXをプロモートするIMGのシニア・バイス・プレジデントを務めるポール・ベラミーは「ラリークロスはダイジェスト中心の現代的なエンターテイメントの楽しみ方に完璧にマッチするプラットホームだ。1レースは短く、混戦のなかでサイド・バイ・サイドのバトルが繰り広げられるからね」とコメントしている。


「ARXでは、我々がWorldRXで培ってきた経験を活用し、アメリカでしっかりとした地位を築きたい」


「ARXは高い可能性を秘めたシリーズだと確信しているし、ステークホルダーと密接に連携しながら作業を進めている。今後数年の間にARXはメジャーなチャンピオンシップに成長するだろう」


 シリーズへの関与を表明しているフォルクスワーゲン・オブ・アメリカのマーケティング担当ディレクター、グレッグ・ルシアは「フォルクスワーゲン・オブ・アメリカはアンドレッティ・オートスポートのテクニカルパートナーとして、ARXにワークスサポートチームを送り込む」としている。


「北アメリカにおけるラリークロスの将来に大きな期待を寄せているし、IMGと緊密に連携しながら、ARXが成功するようシリーズの詳細を詰めていく」

スバルが2017年のGRCにに投入したスバルWRX STI


 スバル・オブ・アメリカのモータースポーツ・マーケティング・マネージャーであるロブ・ウィヤーも「IMGはWorldRXで素晴らしい成功を遂げている。ARXについても、スバル・ラリーチームUSAとして参戦する方向で検討を進めている」とシリーズを歓迎するコメントを発表した。


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