横浜ゴムがフェアレディZデモカー制作。ロスマンズ・ポルシェ953をオマージュしたオフロード仕様

2021年3月15日(月)12時3分 AUTOSPORT web

 横浜ゴムが東京オートサロン2021に向けて制作した、ニッサン・フェアレディZとSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド『GEOLANDAR(ジオランダー)』のコラボレーションモデル『Z-Adventure(Zアドベンチャー)』の概要が発表された。


 新型コロナウイルスの影響で開催が中止された東京オートサロン2021での発表が予定されていたこのデモカーは、昨今のSUVブームのなかで多くのモデルでスポーティーな方向に進化している流れから、「純粋なスポーツカーの本格オフロード仕様車を作ってみよう」という発想から誕生したもの。


 車両制作におけるコンセプトに選ばれたのは、クロスカントリー車が主流だった1984年のダカールラリーに参戦し、優勝を飾った『ロスマンズ・ポルシェ953』。Zアドベンチャーは同モデルをオマージュし、ジェントルでおしゃれな大人のオフロードツーリングスタイルを提案する1台だ。

1984年のパリ・ダカールラリーを制したポルシェ953


 実際のカスタムでは、未舗装路(グラベル)ではセダンのラリーカー並み、オフロードでも四駆SUV以上の走破性能を確保しつつ、スポーツカーとしてのシルエットを壊さないデザインを実現させた。


 足元には大口径33インチのオフロードタイヤ『ジオランダーM/T G003』と、ラリー・ダートトライアル用アルミホイール『ADVAN Racing RCIII』が装着され、さらにレース用サスペンションやブレーキキャリパーを採用。また、車体下部を守るBaja(バハ)仕様のガードシステムを備えたほか、ウインチやサンドラダーなどレスキューアイテムも装備しオフロード対応力が高められた。


 ベース車の都合上、ラゲッジスペースの容量不足は否めないが、この点はトレーラー牽引を可能とすることでクリア。アウトドア用品はもちろん、オフロードバイクやスノーモービルといったアイテムも運搬可能だ。


 インテリアではリクライニングバケットシートや6点式シートベルト、4点ロールバー、エアバッグ付きステアリングを装備。安全性と快適性が考慮されたつくりとなっている。

大口径33インチのオフロードユーザー向けタイヤ『ジオランダーM/T G003』
ラリー・ダートトライアル用アルミホイール『ADVAN Racing RCIII』
オートサロンTVに登場したYOKOHAMA Z-Adventure


■車両スペック


車両名:Z-Adventure(Zアドベンチャー)
ベース:ニッサン・フェアレディZ(Z34型)
タイヤ:GEOLANDAR M/T G003(フロント:255/75R17 LT/リヤ:33×12.50R17 LT)
ホイール:ADVAN Racing RCIII(フロント:17×7.0J 5/114 +45/リヤ:17×8.0J 5/114+38)
パーツ:BRIDE EUROSTER II、KING特注サスペンション、IPF 2インチドライビングランプ、JAOS特注アンダーガード、HKS SUPER SOUND MASTER、HKS STAINLESS FRONT PIPE他

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