スーパーGT岡山公式テストがスタート。赤旗6回の荒れたセッション1は前年王者がそれぞれトップタイム
2025年3月15日(土)12時32分 AUTOSPORT web

3月15日、2025年のスーパーGTの幕開けとも言える岡山公式テストの1日目午前の走行が岡山県の岡山国際サーキットで行われ、9時30分からスタートしたセッション1は、気温が上がらずみぞれも舞う厳しいコンディションのなか、6回もの赤旗中断が発生している。そんななか、2024年チャンピオンのau TOM’S GR Supra、VENTENY Lamborghini GT3がそれぞれトップタイムを記録した。
12月に幕を閉じた2024年シーズンから約3ヶ月。これまでGT500クラスのメーカーテストやGT300クラスのGTEテスト等、各クラス/チームで2025年に向けたテストが行われてきたが、いよいよ一堂に会しての公式テストを迎えた。走行前日の3月14日は上着不要の暖かい天候だった岡山だが、走行初日の3月15日は曇り空のもと迎えた。なお、3月16日には悪天候が予想されており、走行初日の走行時間が増やされている。
今回の公式テストは、年間でエントリーしているチームのうちまだ体制発表を行っていないCARGUY MKS RACING、部品の到着遅れで不参加となった埼玉Green BraveをのぞきGT500クラス15台、GT300クラス26台が参加。9時30分から走行を開始した。なお、直前に行われたGTEテストでUPGARAGE AMG GT3が、GT500テストでSTANLEY CIVIC TYPE R-GTがクラッシュしており、この公式テストにパーツを間に合わせての走行となった。
そんな岡山公式テストの走り出しだが、気温、路面温度とも低い状況で、GT500クラス、GT300クラスともタイヤのウォームアップに非常に苦しむなかでのテストとなった。さらに、PONOS FERRARI 296がバックストレートで、DENSO KOBELCO SARD GR Supraが1コーナーアウトのグラベルで、マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号がヘアピンでストップとたび重なる赤旗中断がある荒れた展開となった。なおこれらの車両はセッション中にコースに復帰している。
また、開始から1時間20分を過ぎた頃にはサーキットにはみぞれが舞いはじめ、ウエット宣言が出されることに。また、脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-Rがアトウッドカーブでクラッシュを喫した。さらに、終盤も一時ストップした車両が発生、さらにマイクナイトコーナーでもUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIがストップしたため、合計6回の赤旗が出された。
走行途中もみぞれが舞い、路面温度が低い状況が続きピットロードでのスピン車両も出るなど厳しいコンディションでのテストとなったが、5回目の赤旗中断前に1分17秒833を記録した2024年チャンピオンのau TOM’S GR Supraがトップタイムとなった。2番手はAstemo CIVIC TYPE R-GT、3番手はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8となった。
GT300クラスも2024年チャンピオンのVENTENY Lamborghini GT3が1分25秒486を記録しトップタイム。UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIが2番手、グッドスマイル 初音ミク AMGが3番手につけることになった。
なお、GT300クラスのトップタイムとなったVENTENY Lamborghini GT3については、前日は「チャンピオンの記念」としてカーナンバー0をつけており、走行初日はカーナンバー88に戻す予定となっていたが、チーム内で方針変更がありGTアソシエイションの許可を得て、この日はカーナンバー0のまま走行を開始している。







