ヤマハ、2025年モデルの『YZF-R1M/R1 ABS』を発売。MotoGPマシン直系のテクノロジーを投入
2025年3月15日(土)5時55分 AUTOSPORT web

3月14日、ヤマハ発動機販売株式会社は水冷4ストロークDOHC直列4気筒4バルブ997ccエンジンを搭載したスーパースポーツの『YZF-R1M ABS』を3月31日に、『YZF-R1 ABS』を5月30日にそれぞれの2025年モデルを発売すると発表した。
『YZF-R1』はヤマハが1998年に欧州仕様の販売を開始し、以後スーパースポーツ市場を牽引してきたモーターサイクルのフラッグシップモデル。2009年より国内仕様が発売されており、同シリーズの『YZF-R1M』はカーボン素材の軽量カウルなどを採用した上級モデルだ。レースでは、スーパーバイク世界選手権(WorkdSBK)、全日本ロードレース選手権、FIM世界耐久選手権(EWC)や鈴鹿8時間耐久ロードレースなどに参戦しているマシンのベース車両となる。
今回、新たに発表された『YZF-R1M ABS』と『YZF-R1 ABS』の2025年モデルは、『GP teched R1〜レース開発の知見で進化したR1〜』がコンセプトに掲げられている。コーナリング性と空力特性をさらに突き詰め、MotoGPマシン直系のテクノロジーが感じられるアップデートが施された仕様となった。
搭載されるのは水冷4ストロークDOHC直列4気筒4バルブ997ccエンジンで、最高出力は200馬力/13,500rpm、最大トルクは113Nm/11,500rpmを発揮し、今までのモデルと変わりはない。
両モデル共通の主な変更点としては、車体の安定性に寄与するウイングレット、グリップとホールド性を向上させた新シート表皮の採用。また『YZF-R1』のみの変更としては、緻密な減衰コントロールを可能にするSDF機構搭載のKYB製新型フロントサスペンション、コントロールフィーリングを高めたブレンボ製フロントブレーキを採用している。
また、『YZF-R1M ABS』には新色が登場。カーボン素材とブラックカラーを基調に、アルミ製燃料タンクにバフ掛けした上からクリア塗装を施して最上級クラスのパフォーマンスを表現した『カーボン』が追加された。『YZF-R1 ABS』は、YZF-Rブランドを象徴する『ブルー』と、造形美を際立たせた『マットダークグレー』の2色展開となる。
発売日はモデルごとに異なり、『YZF-R1M ABS』は3月31日に発売され、価格は328万9000円。その約2カ月後の5月30日に発売される『YZF-R1 ABS』はYSPおよびアドバンスディーラーのみで販売するヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデルとなり、価格は253万円だ。
詳しくはYZF-R1製品サイト(https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r1/)を確認してほしい。
