去る栗林と残った源田、侍ジャパン14年ぶりの大会中選手入れ替え

2023年3月15日(水)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での熱戦が続く侍ジャパンは14日、腰の張りを訴えた栗林良吏投手(26)に代わり、オリックスの山﨑颯一郎投手(24)を代替登録すると発表した。WBCではラウンドごとに、負傷者の入れ替えが可能となっている。

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 一方で、右手小指の骨折が報じられている源田壮亮内野手(30)は、14日の全体練習でも精力的にノックを受けた。10日の韓国戦で帰塁した際に患部を負傷。不動の遊撃手と目されていたが、その後は欠場が続いている。

 練習を終えた源田は「全然普通にやれます。今も普通に全部練習していますし、大丈夫です」とプレーには問題ないことを強調。「バッティングもやっています。とにかく勝てるように、全力で戦いたい」とメンバーの一人として最後まで戦い抜く意思を示した。

 大会開幕前の出場辞退は、今大会のカブス・鈴木誠也(28)や、前回2017年大会の嶋基宏ら何人かいる。ただし、大会開幕後の負傷者交代は、2009年の第2回大会まで遡る。

 当時は主砲の離脱に見舞われた。4番に座り打撃好調だった村田修一が、第2ラウンドの韓国との順位決定戦で右足太腿裏の肉離れを起こして退場。決勝戦に向かうことができず、車椅子に乗って無念の途中帰国となった。栗原健太が代替選手として渡米し、三塁の穴は川崎宗則、片岡易之らが埋めた。

 今回、チームを去ることになった栗林と、チームと戦い続けることを決断した源田。右手小指の骨折を抱える源田が、果たして本番の中でどれだけのプレーができるのかが焦点となる。ノックでは患部をテーピングして固定したまま、実際に送球をこなした。ただし、走者とのクロスプレーが重なる遊撃という守備位置で、それが可能なのか。打撃に関しても実戦のフルスイングによる負荷は、なかなか練習では試せない。

 唯一ハンデなく臨めそうなのが走塁面。確かに源田の俊足は魅力的だ。入団から6年連続2桁盗塁中で、通算155盗塁を誇る。もっとも、故障した際のプレーがその走塁時。微妙なベースへのタッチなど、下手すれば故障を悪化させかねない。

 手の骨折からの早期回復で、記憶に新しいのは日本ハムに今季から加入した加藤豪将だ。こちらはノックのイレギュラー打球を受けて、右手人さし指を骨折。ところが5日後にはフリ・ー打撃を行い「痛くない、もう100%です」と明るい表情をみせ、スローイングも約2週間後には再開させた。全てが絶望的なわけではない。

 源田は再びWBCのフィールドに帰ってくることができるのか。再び背番号2の元気な姿を見ることができれば、悲願の世界一の座もグッと近づいてくるに違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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