アンチェロッティ監督が苦言「放映権と金が最優先」…死闘から中2日の試合日程に不満

　レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が試合日程に懸念を表明した。14日、スペイン『マルカ』が伝えた。

　レアル・マドリードは3月12日、チャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16・セカンドレグのアトレティコ・マドリード戦に臨み、PK戦の末準々決勝進出を決めた。120分の死闘を繰り広げた中2日後となる3月15日には、ラ・リーガ第28節ビジャレアル戦を控えている。

　アンチェロッティ監督はビジャレアル戦前の会見に出席。選手たちのコンディションについて問われると、「我々はまだ回復の途中にあり、強敵相手にはそのことを考慮しなければならないし、賢明な試合をする必要がある」と語った。そして過酷な試合に日程に対して、「なぜ土曜日に試合をするのか理解できないし、いつかこのスケジュールが変わることを願っている。テレビ放映権と金が最優先で、選手たちの回復など誰も気にしていない」と苦言を呈した。

　勝ち点「57」のレアル・マドリードは現在、リーグ戦でバルセロナ、アトレティコ・マドリードとタイトル争いの渦中にいる。また国内カップ戦のコパ・デル・レイでは、準決勝ファーストレグでレアル・ソシエダに先勝し決勝戦進出に王手をかけており、CLにおいては準々決勝に勝ち進んでいる。

　３つのコンペティションを同時並行で戦っており、ビジャレアル戦は今シーズンの47試合目となる。アンチェロッティ監督はここまでの戦いを「ストレスの多いシーズンだが、それはスケジュールのせいだ。1月以降、毎週2試合をこなしてきたが、プレッシャーから回復する時間もないのが、現状だ」と振り返りつつ、「唯一できることはプレーをやめることだが、今の状態が気に入っているから、やめたくはないよ」と、タイトルへの願望を覗かせた。

　レアル・マドリードは日本時間16日2時30分に、ビジャレアルと対戦する。


【ショートハイライト動画】死闘となったアトレティコ・マドリード戦