マクラーレンF1チーム代表、隔離スタッフのサポートのためメルボルンに残留

2020年3月16日(月)8時53分 AUTOSPORT web

 マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表が、F1開幕戦オーストラリアGPが中止になってからもメルボルン滞在を続けていることがわかった。マクラーレンのスタッフから新型コロナウイルス感染者が出た後、スタッフ14名が予防措置として隔離状態に置かれており、彼らを励ますためだという。


 マクラーレンのスタッフ数名がメルボルン到着後に体調不良を訴え、そのうちの1人が現地時間木曜日にコロナウイルス陽性と判明した。チームはただちにレース不参加を表明し、結果的にこれが同GP中止への大きなきっかけとなった。


 その後マクラーレンのスタッフのうち14名が、宿泊ホテルでの隔離措置を受けることになり、イギリスへの帰国は早くとも2週間後になった。


 一方残りのスタッフは順次帰国の途にあるが、万一の感染の危険を考えて、到着後はマクラーレン・テクノロジー・センターに出社せず、2週間自宅で待機するという。

2020年F1第1戦オーストラリアGP金曜 グランプリ欠場を決めた後のマクラーレンのガレージ

 ザイドル代表もザク・ブラウンら他のチーム首脳とともに帰国するはずだった。しかし同代表は、「仲間をオーストラリアに置いたままに帰るわけにはいかない」と、残留を決めた。


「現場スタッフの帰国便調整や、次戦バーレーンGP以降が延期になったことへの対策も、とりあえず一段落した。なので14人のスタッフとともに、メルボルンにもうしばらくいることにした。彼らをサポートするためだよ」と、ザイドル代表はF1-Insiderに語った。


 ザイドル代表は直接の上司であるブラウンにチームのレース不出場を進言。従業員の安全こそが、何よりも優先されるべきという信念からだった。そしてブラウンも、その決断を尊重した。


「とにかく一刻も早く行動し、棄権の決断を下す必要があった」とザイドルは言う。


「私の決断は幸い、チームオーナーに支持された。いずれにしてもそれ以外の選択肢は、私にはなかった。従業員の命を守ることが、私に課された使命なのだから」


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