ユベントス、不吉なデータを抱えて臨むバイエルン戦。手負いのイタリア王者が挑む“確率16%”のミッション

3月16日(水)10時40分 フットボールチャンネル

ユベントスとバイエルン。両雄による注目の一戦

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16の2ndレグで、バイエルン・ミュンヘンとユベントスが対戦する。1stレグはユベントスのホームで2-2の引き分けに終わっているが、過去のデータや対戦成績という視点から、2ndレグの行方を占ってみる。ユベントスにとっては不利なデータばかりだが、過去を覆すことができるだろうか。(文:今関飛駒)

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 現地時間16日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)ベスト8の2ndレグでは、ドイツ王者のバイエルン・ミュンヘンがイタリア王者のユベントスを本拠地アリアンツ・アレーナに迎える。

 ブンデスリーガ、セリエAでともに首位を走る両雄による一戦は、今回のラウンドでも屈指の好カードだ。

 1stレグでは、ホームのユベントスが0-2のビハインドから後半に2ゴールを挙げる展開で何とか引き分けに持ち込んでいる。2ndレグは勝利したチームが文句なしの勝ち抜け、引き分けならアウェイゴール数によって結果が左右される。

 欧州最強ともいわれる戦力を揃えるバイエルンに2点差から追い付き、国内リーグでも連勝を続けるユベントスはベスト8進出に向け視界良好。…と言いたいところだが、過去のデータはそうは示していない。

 現行のCLに名称が変更されてから、ホームでの1stレグの結果からベスト8の可能性を占ってみる。

0-0 9勝21敗
0-1 1勝22敗
0-2 0勝11敗
0-3 0勝5敗
0-4 0勝1敗
0-5 0勝3敗
1-0 23勝13敗
1-1 13勝21敗
1-2 1勝5敗
1-3 0勝6敗
1-6 0勝1敗
2-0 18勝2敗
2-1 13勝10敗
2-2 2勝10敗
2-3 0勝6敗
2-4 0勝1敗
2-5 0勝1敗
3-0 7勝2敗
3-1 8勝6敗
3-2 1勝6敗
3-3 0勝2敗
4-0 6勝0敗
4-1 6勝1敗
4-2 1勝1敗
5-1 1勝0敗
5-2 2勝0敗

ユベントスが抱えるいくつもの不安要素

 過去のデータを参照すれば、ホームでの1stレグを2-2で終えたチームが勝ち抜けたケースは2度しかなく、その確率はわずか16%だ。一見、『ホームでの1stレグは2-2の引き分け』と言われるとイーブンな確率に思われるが、実際は2つのアウェイゴールを持つバイエルンがかなり有利なのである。

 大手ブックメーカー『ウィリアムヒル』のオッズによれば、ユベントスの勝ち抜けは5.00倍、バイエルンの勝ち抜けは1.14倍となっており、バイエルンの突破を予想する人がやはり多い。

 ユベントスは引き分けでもスコア次第で突破が決まるが、0-0または1-1では敗退が決まるため、引き分けの場合は3-3以上でなければならない。

 しかし、バイエルンが今季の公式戦で3点以上奪われたのは1度しかなく(リーグ第15節ボルシアMG戦で1-3の敗戦)、リーグ戦では26節時点で13失点。2試合に1失点しか許していない計算になる。

 それを踏まえると、ユベントスがバイエルン相手に3得点を奪うのは至難の業。とすれば、ユベントスが突破を決めるためにはロースコアであっても敵地で勝利を目指すのが現実的だろう。

 だが、直近10年間の対戦成績(1stレグは除く)で、バイエルンが5勝しているのに対してユベントスは2005年11月のグループステージにホームで挙げた1勝のみ。相性は決して良いとはいえない。

ユベントスは過去のデータを覆すのか?

 今季のここまでの戦いを振り返ると、バイエルンの平均ボール保持率は67%であるのに対してユベントスは45%、平均パス本数はバイエルンが740本でユベントスが421本であることを考えると、バイエルンがボールを支配してユベントスが耐えながらチャンスを伺うという展開になりそうだ。

 また、ユベントスは7試合で8ゴールと得点数が心許ない。バイエルンはここまで21ゴールを挙げており、打ったシュートの14%は得点が決まっている(ユベントスは半分の7%)ことから、ユベントスはバイエルンの猛攻を凌ぎながら少ないチャンスをモノにしていくことになるだろう。

 加えて、ユベントスはここにきて負傷者が続出している。ジョルジョ・キエッリーニ、クラウディオ・マルキージオ、パウロ・ディバラは遠征メンバー外となることがクラブから正式に発表されており、マリオ・マンジュキッチの出場も不透明となっている。

 各ポジションで核となる選手を欠いてしまうことは、大きな痛手となるはず。マッシミリアーノ・アッレグリ監督とすれば、先発メンバーだけでなく、スコアに応じた交代策でも選択肢が狭まってしまうことになる。

 ユベンティーニ(ユベントスファンの愛称)にとっては心穏やかではない要素ばかりが並ぶが、決して不可能なミッションではない。

 現に、ユベントスは今季、クラブ史上最悪のシーズンスタートを切りながらも見事に復調し、セリエA首位に立って5連覇へと邁進している。昨季も、周囲の予想を超えて決勝まで勝ち進んだことは記憶に新しい。

 過去のデータやジンクスは、やがては必ず絶えるものである。頼もしいデータを揃えるバイエルンが過去の例に倣って突破を決めるのか、それともユベントスが全てを覆すのか。

 フットボールの世界に、“絶対”という言葉は存在しない。絶対に。

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