【米国はこう見ている】米メディアが岩隈久志の重要性特集 同僚も全幅の信頼「リーグ最高の一人」

3月16日(水)23時28分 フルカウント

岩隈久志はマリナーズに欠かせない存在、米メディアが特集

 オフに一時的にドジャース入りが決まりかけたが、急転、マリナーズ残留となった岩隈久志。その存在がチームにとっていかに重要かについて、米メディアが特集を組んだ。ESPNシアトルが「ヒサシ・イワクマはマリナーズのローテーションやクラブハウスで重要な存在に」との見出しで伝えている。

 2012年に楽天からマリナーズに加入した右腕はこの4シーズン、負傷もありながら、通算47勝25敗、防御率3.17と安定した成績を残してきた。2013年のサイ・ヤング賞投票では3位に入るなど周囲の評価も着実に上昇。その活躍から、地元メディアではたびたび「岩隈は過小評価されている」との論調の記事も掲載されてきた。

 今回の特集でも「輝かしい数字にも関わらず、過去3年のア・リーグ投手で四球率2位・WAR12位にも関わらず、多くの場合、岩隈は(エース右腕のフェリックス・)ヘルナンデスの背後で見落とされている」と言及。チームメイトが岩隈を高く評価している様子を紹介している。

 記事によると、2014年の本塁打王で翌2015年にマリナーズに加入したネルソン・クルーズは移籍前まで岩隈に21打席で4安打5奪三振と抑えられていたという。

同僚も驚く岩隈の投球と精神面

 クルーズは「95、96マイル(153〜154キロ)の球は見当たらない。良くて、88から90マイル(142〜145キロ)。でも見え方としては、球がすぐにくるんだ。しばらくしてから、『何が起こった?』ってね」とその投球に幻惑されてきたことを明かしている。

 若手投手のタイワン・ウォーカーも「いつも彼と話をするんだ。クラブハウスでも、試合中でも、彼の試合のイニング間も。彼は僕が見てきた中で一番の制球力を持っている。もちろん彼は力で圧倒するタイプではないから、工夫し、打者をよく勉強しなきゃいけない。彼が本当に秀でている部分の一つは、打席にいる打者についてよく知っていること。まさに打者が弱点とし、彼の強みとする所に投げるんだ」と尊敬の念を抱いている様子で、「彼はいつも落ち着いている。困難を抱えてもパニックにならず、同じ精神状態を保っているんだ。全てが平穏。ノーヒットノーランを達成した時ですら、全てが同じに見えた。無安打が続いているのか、トラブルになっているのか判別できないんだよ」と語っている。

 それだけに、岩隈がドジャース移籍が決まりかけた際はチームメイトの動揺も誘ったようだ。

 記事によると、エースのヘルナンデスもショックを受けたようで、「彼が行ってしまったと知って動揺したよ」と振り返っている。

ヘルナンデスも信頼「リーグ最高の一人」

 それが身体検査を経て白紙になり、急転、マリナーズと再契約。ヘルナンデスも記事の中で「クマは欠かせない。リーグ最高の一人なんだ。ドジャースと契約せずにシアトルに戻ってくると分かった時? 嬉しかったよ。すごく親しいんだ。オフには一緒にゴルフをする。いつも話してる。ピッチングについてね。たくさん話す。楽しいよ」と岩隈残留に喜びのコメントを寄せている。

 周囲から高い期待を寄せられている岩隈自身、今季に向けて強い意気込みを見せている。

 目標についてワールドシリーズ制覇を掲げ、そのために2つのポイントを提示。「一つ、自分にとっては健康でいること。二つ、フェリックスから離れないこと。彼は僕らのナンバー1。僕はナンバー2にならないと、そして強くならないといけない。僕らは最高のワンツーパンチにならないといけない。それを続けなければならないし、もしそれを終わりまで続けることができたら、特別な何かがここに起きるでしょう」と語っている。

 今季は青木宣親という心強い味方も加わった。マリナーズで5年目のシーズンを迎える34歳。目標に掲げるように、メジャーの頂点にたどり着けるか。岩隈のさらなる飛躍に期待したい。

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