ミランがチーム崩壊の危機? 監督は諦めモード、選手は内部批判

3月16日(水)17時57分 サッカーキング

ミランは第29節終了時点で勝ち点48の6位につけている [写真]=Getty Images

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 セリエA第29節も確実な勝利で笑ったのは、ユヴェントス、ナポリ、ローマという上位3チームだった。3位を争うインテルもホームで勝利を挙げた。しかし、フィオレンティーナはヴェローナと引き分け、翌日の現地スポーツ紙には「チャンピオンズリーグにお別れ」という見出しが躍った。

 6位のミランもキエーヴォと0−0の引き分け。シニシャ・ミハイロヴィッチ監督は出場停止処分のため、ネナド・サキッチ助監督が代行で指揮した。ミハイロヴィッチ監督は諦めモードの発言をし、チーム在歴が長いGKクリスティアン・アッビアーティとDFイニャツィオ・アバーテは、チームメイトの態度を批判し、疑問を投げかけた。

 まずミハイロヴィッチ監督は、試合が終わってスタジアムを去る際、「このチームには、これ以上は不可能だ」とつぶやいたという。テレビ局『メディアセット・プレミアム』が報道した。残り9試合の現在、本当にこんなコメントをしたのならチームの指揮官として失格だ。以前、日本のサッカー番組である指導者が「監督という生き物は嘘つきですから」と言っていたのを思い出す。だからこそ、最後の最後までチームを引っ張る“士気”官でなければならないのではないか。

 この試合、接触プレーで頭を強打したGKジャンルイジ・ドンナルンマに代わって途中出場したのがアッビアーティ。ミランで8シーズン目を迎えた38歳のベテランは、「前半の30分のプレーには言葉もない。我々は常に飢えた気持ちでピッチに入らねばならない。後半からのように。(それが誰かなどと)チームメイト個人については話さない。しかし、我々は勝利のためにプレーする必要がある。一人としてそうできないなら勝てないし、結果もキープできない」と批判した。この日、走れていなかったFW陣に対する言葉だとみられる。

 アッビアーティは次のように続けた。「私が懸念しているのは、ここ2カ月でリラックスしている選手がいる点だ。このままではジ・エンドになる。ゆっくりしている人がいるなんてシーズンも終わりだ」と危機感を持つようはっぱをかけた。7年目で29歳のアバーテもまた、「ふたはしっかり閉めておかなければ。6位で満足している場合ではない。ミランのユニフォームを誇りに思い、最後の最後まで血を吐くつもりで戦い抜く必要がある」とチームメイトの気の緩みを指摘した。

 ミランはコッパ・イタリア決勝でユヴェントスと対戦する。勝てばヨーロッパ・リーグ出場権が与えられる。しかし、ヨーロッパリーグとチャンピオンズリーグの差は大きい。どのクラブもチャンピオンズリーグを目指しているのだ。今回の内部騒動が選手たちの気を引き締め、シーズン最後まで一踏ん張りするのか。それとも一丸となれずマイナスの結果となってしまうのだろうか。ミランの本気が問われている。

文=赤星敬子

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