サウジアラビアの新F1サーキットをドライバーたちが称賛「普通のトラックにしないためのアイデアが素晴らしい」

2024年3月17日(日)7時46分 AUTOSPORT web

 サウジアラビアのリヤド市近くのエンターテインメント地区キディヤに建設予定の新サーキットについて、ドライバーたちはポジティブな感想を述べている。


 F1サウジアラビアGPを前に、将来F1開催を目指す新サーキット『スピード・パーク・トラック』に関する最新情報が発表された。このサーキットは、いくつか画期的なコンセプトを備えている。高低差は108mにおよび、目玉とされるターン1『ブレード』では地上20階以上に相当する70メートルの高さまで上昇、下にあるコンサート会場を上空からドラマチックに見下ろすかたちとなる。


 こうしたデザインは、F1の高名なサーキットデザイナーのヘルマン・ティルケと、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)会長で元F1ドライバーのアレクサンダー・ブルツの共同作業により生み出された。


 今回発表されたプランについて感想を聞かれたマクラーレンのランド・ノリスは、限界を押し広げて、ドライバーにとってもファンにとってもエキサイティングなレース会場を作ろうとしている、サウジアラビアとコースのデザイナーなどプロジェクトチームを称賛した。

サウジアラビア・キディヤ『スピード・パーク・トラック』のイメージ


「ビデオとプレビューを見たけれど、かなりクレイジーに見える。サウジがしていることはね」とノリスはコメントした。


「クレイジーなことを思いついて、見た目と同じくらいクールにしようとしているんだ。そういう彼らに心から敬意を表するよ」


「活気にあふれて楽しい場所とは程遠いところもたくさんある。このスポーツ全体に人を引きつけるためには、誰も行かないような辺鄙な場所にあるただのサーキットにならないようにしたいよね」


 ノリスは、会場でレースとエンターテインメントが融合しているところが、強力な特徴のひとつだと考えている。


「夕方とか午後に、ショーのようなことが行われることが望ましい。大きなイベントにしたいんだ。レースの時間だけサーキットにいて、終わったら皆帰るだけという感じの、退屈してしまうようなイベントにはならないようにしたい」


「だからクレイジーなことを思いついた彼らを称賛するよ。絶対に誰にとっても素晴らしいことだと思うからね」

サウジアラビア・キディヤ『スピード・パーク・トラック』のイメージ


 キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスも同様に、キディヤのプロジェクトには興奮していると述べた。


「プランを見たよ。巨大なジェットコースターみたいで、すごくクールだった。今のところ、カレンダー上で他より圧倒的に高低差が大きいトラックだと思う。エキサイティングに見えるよね」


「まだかなりの年月を待たなければならないけれど、トラックデザインなどのプロジェクトの背後に優れた人たちがいるのは間違いない。現実の世界に現れたビデオゲームのようだ」


 サウジアラビアGPは、少なくとも2027年までは現在のジェッダ市街地サーキットで開催される予定だ。サウジアラビアは2021年に、F1と10年間の開催契約を結んだ。契約金は年間5500万ドル(約81億円)とみられており、グランプリ開催のために会場が支払う金額では歴代最高額に並んだ。






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