久保建英、同点ゴールの起点となり敵地でドロー 前半の存在感は薄く現地評価もさまざま「波があった」「彼のプレーから得点が生まれた」
2025年3月17日(月)12時52分 ココカラネクスト

久保は期待される決定的な仕事ができなかった(C)Getty Images
レアル・ソシエダの久保建英は現地時間3月16日に行われたラ・リーガ第28節ラージョ・バジェカーノ戦でスタメン、フル出場を果した。敵地のゲームでレアル・ソシエダは2-2で引き分けており、リーグ戦3試合ぶりの勝ち点を獲得となった。試合終盤のチーム2点目は久保のプレーが起点となり生まれている。
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レアル・ソシエダが20分という早い時間でマルティン・スビメンディのゴールで先制。しかしホームチームは48分にオスカル・トレホ、72分にペドロ・ディアスが決め、後半に入っての2得点でラージョ・バジェカーノが逆転に成功する。
だが、押されていたレアル・ソシエダは80分、敵陣でボールを奪うと右サイドを上がった久保へと素早くパスをつなぎ、ここで久保がゴール前へ低いボールのクロスを供給。これを相手キーパーが足に当てクリアするも、ゴール正面で待ち構えていた途中出場のアルカイツ・マリエスクレーナが拾い、冷静に流し込みネットを揺らした。久保の果敢な仕掛けからチャンスが広がり、最後はこの日が今季2度の出場となった19歳、マリエスクレーナのゴールで同点に追いついている。
久保はこの場面以外では、69分にPA内に切り込んでいき至近距離から右足でシュートを狙っている。惜しくも枠外だったものの、得点の匂いを感じさせるプレーをみせていた。だがこの日の久保は、全体を通しては、存在感が薄かった時間帯もあり、現地での評価も様々となっている。
スポーツサイト『MUNDO DEPORTIVO』では、久保に対し「波があった」と総括。その上で、「チームが好調だった時間帯には重要な役割を果たしたが、試合を通じて継続性を欠いた。もし精度を保ち続けてプレーできていれば、試合の流れを変えられたかもしれない」と評している。
そして、スペインメディア『EL DESMARQUE』でも、「前半は試合への影響がほとんどなかった」と振り返りながらも、中盤以降では久保の活躍が目立ったと指摘する。同メディアは、「後半は守備で奮闘。彼の持ち味を発揮したプレーでゴールに迫ったものの、利き足ではない右足でのシュートは枠を外れた。味方にパスを出す選択肢もあったが、チャンスの少ない試合の中で自らゴールを狙う決断をした。チームの同点弾は彼のプレーから生まれた。後半にかけてパフォーマンスを上げた」として、攻守での動きを称えている。
この日、チームは白星には届かなかったが執念をみせ貴重な勝ち点を掴んだ。残り10節、上位を狙うためにも、久保の得点に絡むパフォーマンスがさらに求められていくことになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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