名前が「ン」で始まるサッカー選手。日本語では表記困難! モナコの超新星ンバッペ含む11人【編集部フォーカス】

3月18日(土)8時59分 フットボールチャンネル

何かと日本に縁があるアルジェリア人GK

 名前が「n」か「m」プラス子音で始まる選手たちは、本来であれば日本語表記では「ン」から始めたいところだ。だが通常日本語では「ン」から表記することがないためか、便宜的に「エン」や「エム」、「ヌ」といった表記が採用されることが多い。今回は、名前が「ン」ではじまるサッカー選手を11人ピックアップし、名前を「ン」から始める表記で紹介する。

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GK:ライス・ンボリ(レンヌ/フランス)

 かつて日本でプレーした選手がアルジェリア代表としてW杯に出場したことでちょっとした話題になった。それがライス・ンボリだ。2014年ブラジル大会のグループステージではベルギー相手にスーパーセーブを連発し、日本でもその名前が知られることとなった。

 父はコンゴ民主共和国出身で母がアルジェリア人というGKは、マルセイユの下部組織で育つもトップチーム昇格を果たせず、スコットランドやギリシャを経て2008年に当時JFLのFC琉球へやってきた。来日したきっかけは元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏で、アルジェリア代表での恩師はヴァイッド・ハリルホジッチ監督と、何かと日本に縁がある。

 FC琉球退団後はブルガリア、ロシア、フランス、アメリカ、トルコの複数クラブを転々とし、今年1月からレンヌに所属している。2010年と2014年の2度にわたってW杯に出場した経験豊富な守護神は、アルジェリア代表で師事したクリスティアン・グルキュフ監督と再会し、キャリア初のフランス1部挑戦で初出場を目指す。

カメルーン代表75試合出場のDF

DF:ニコラ・ンクル(リヨン/フランス)

 モナコの下部組織で育ったニコラ・ンクルは、2011年から在籍していたマルセイユでフランスリーグ屈指のセンターバックという評価を獲得した。しかし、近年はチームの低迷とともに自身のパフォーマンスも低下。注意力散漫なプレーが批判を浴びていた。

 センターバックとしては規格外のスピードとフィジカル能力で180cmという小柄さを感じさせないプレーを見せる。今季から在籍するリヨンでもマプ・ヤンガ=ンビワやエマヌエル・マンマナの後塵を拝しているが、カメルーン代表75試合出場を誇る26歳のンクルはかつての輝きを取り戻すことができるだろうか。

セビージャでEL制覇を経験したカメルーン人選手

DF:ステファン・ンビア(河北華夏幸福/中国)

 カメルーン生まれのステファン・ンビアは、フランス1部のレンヌでプロキャリアをスタートさせ、マルセイユで国際的な知名度を獲得。QPR移籍でプレミアリーグでのプレーも経験し、セビージャではヨーロッパリーグ連覇に大きく貢献した。

 持ち味は長い手足と高い身体能力を生かした守備で、セントラルMFを中心にセンターバックなどもカバーする。カメルーン代表として南アフリカW杯の日本代表戦にも出場していた。

 セビージャ退団後トルコで1シーズンプレーしたのちに河北華夏幸福への移籍を決断して話題を呼び、今季で中国生活2年目を迎える。ツイッターにアップされる写真や動画からは中国での生活を非常に楽しんでいる様子が伝わってくる。

DFながら得点力覚醒? アフリカネーションズ杯優秀選手

DF:ミシェル・ンガドゥ=ンガジュイ(スラヴィア・プラハ/チェコ)

 カメルーンのキャノン・ヤウンデで少年時代を過ごしたミシェル・ンガドゥ=ンガジュイは、高校卒業後にドイツへ渡って土木工学を学ぶため6ヶ月間ドイツ語の習得に励んだ。その間に6部クラブでプレーし、2011年からはザンクトハウゼンやニュルンベルクのセカンドチームに所属した。

 その後、2014年に移籍したルーマニアのFCボトシャニではキャプテンマークを巻くなど主力として活躍。今季からはチェコ1部のスラヴィア・プラハに在籍している。ルーマニアでは現在Jリーグの横浜F・マリノスに所属するマルティノスとチームメイトだった。

 今年1月のアフリカネーションズ杯で2ゴールを挙げてカメルーン代表の優勝に貢献し、大会の優秀選手にも選ばれた。そしてクラブに戻ると、復帰初戦でキャリア初のハットトリックを達成。DFながら突如として得点力が開花しつつあるのかもしれない。

若くして大ブレイクも、素行が足を引っ張る問題児MF

MF:ヤン・ンヴィラ(ルビン・カザン)

 フランス1部レンヌでプロデビューを飾り、大ブレイクを果たしたヤン・ンヴィラだが、ロシア移籍以降はその評価は右肩下がり。昨季終了とともにサンダーランドを退団し、現在はレンタル元のルビン・カザンに復帰している。

 問題児としても知られており、過去には移籍が破談になったり、フランス代表から追放されたり、素行の悪さは折り紙つき。2012年11月にはU-21代表招集中に夜遊びをしたことによって、フランスサッカー連盟から2014年6月末まで代表戦出場停止処分を科され、ブラジルW杯出場のチャンスを棒に振った。

 2014年夏から半年間だけインテルに在籍し、長友佑都とチームメイトだったこともある。だが、その期間でリーグ戦8試合にしか出場できなかった。昨年12月にはルビン・カザンと2020年夏までの契約延長に合意し、しばらくはロシアでプレーを続けることが決まっている。

複数ポジションこなせるフランス人アタッカー

MF:シャルル・ンゾグビア(無所属)

 育成の名門ル・アーヴルの下部組織で育ったシャルル・ンゾグビアは、18歳で海を渡りプレミアリーグに参戦した。これまでのプロキャリアにおいて母国フランスでプレーした経験はない。

 本職は左ウィングだが、ニューカッスル時代にはサイドバック、ウィガン時代に右ウィングを任されてプレーの幅を広げた。しかし、安定感のなさと守備力不足で大成しきらずアストン・ヴィラ移籍後は鳴かず飛ばず。昨季終了とともに無所属となり、現在も無職の状態が続いている。

 2010年にはフランス代表デビューも飾ったが、同じ年に運転免許取得のための筆記試験で替え玉を使って逮捕されたことも。プロテニス選手のジョン=ウィルフリード・ツォンガははとこにあたる。

すでにCLデビュー済。PSG期待の若手MF

MF:クリストファー・ンクンク(パリ・サンジェルマン)

 今季から本格的にPSGのトップチームでプレーするクリストファー・ンクンクは、アドリアン・ラビオやブレスネル・キンペンベ、ジャン=ケビン・オギュスタンの系譜に続く逸材として知られる。

 アフリカ系のセントラルMFにありがちなフィジカル能力を前面に押し出したスタイルとは一線を画し、軽快なドリブルや精度の高いパス、鋭く曲がるプレースキックなどを武器にしている。

 すでにチャンピオンズリーグデビューを果たし、国内リーグでも少しずつ出番が増えている。PSGの中盤の競争は最も厳しいエリアで、ブレーズ・マテュイディら強豪国の代表クラスの選手たちとポジションを争わなければならない。先輩たちから技術を盗み、スター揃いのチームで継続的に出場できれば一気に飛躍する可能性を秘めている。

ビッグクラブが注目。セビージャの長身MF

MF:ステベン・ンゾンジ(セビージャ)

 プレミアリーグの実績豊富なステベン・ンゾンジは、セビージャでも異彩を放っている。1対1の強さはもちろん、中盤の底から的確な配球でゲームを組み立てる能力により磨きがかかってきた。

 長身で動きがゆったりしているにもかかわらず、なぜかボールを奪われない懐の深さも魅力のひとつになっている。バルセロナやユベントスが獲得に乗り出すほど卓越した能力を備え、複数の戦術を使い分けるホルヘ・サンパオリ監督のセビージャにおいて、どんな時も欠かせない不動の存在だ。

 6歳でサッカーに出会ったンゾンジのアイドルは、ジネディーヌ・ジダンやロナウジーニョ、ジェイ=ジェイ・オコチャといったテクニシャンたちだった。アメリカのテレビドラマ『SUITS』やPlaystation 4のゲームを愛する。

リバプール時代に注目集めたフランス人FW

ダビド・ンゴグ(パニオニオス)

 パリ・サンジェルマンの下部組織出身のダビド・ンゴグは、リバプールに引き抜かれて将来を嘱望される逸材と言われていたが、その後のキャリアは下降線をたどっている。ボルトンやスウォンジーでも結果を出せず、母国フランスに戻ってランスにも所属したが2シーズンでわずか10ゴールを挙げるにとどまった。

 今季からは活躍の場をギリシャ1部のパニオニオスへ移したものの、そこでも出場時間は12試合で144分しか得られず、1月中旬以降はベンチからも外れている。オリンピアコスに次ぐ2位と好調なチームで完全に蚊帳の外へと追いやられた。

 冬にはポルトガル1部ボアヴィスタなどへの移籍も噂されながら実現せず。若手の時から指摘されていたムラっ気の多さと決定力不足は解決されておらず、27歳にしてキャリアの岐路に立たされている。

縦への突破が魅力。スパーズ所属の左ウイング

ジョルジュ=ケビン・ンクドゥ(トッテナム)

 ジョルジュ=ケビン・ンクドゥの愛称は「GK」だが、ウィングを本職としている。その由来はファーストネームの頭文字だ。

 マルセイユでの活躍が認められて昨夏の移籍市場最終日にトッテナム加入が決まったものの、今季はなかなか出番を得られていない。それでも1対1でサイドを縦に攻略する突破力は高く評価されており、今後の活躍が期待される。

 昨年のハロウィンにはクラブが公開した動画で「迫り来るゾンビをボールで倒す」という企画に挑み、ゾンビの顔面に本気でボールを蹴りこんでチームメイトたちの爆笑を誘った。明るいキャラクターでムードメーカーの雰囲気を漂わせる。

18歳ながらフランス代表入り。モナコで爆発する超新星

キリアン・ンバッペ(モナコ)

 キリアン・ンバッペは昨季終盤に彗星の如く現れ、瞬く間にチームの中心へと成長を遂げた。モナコの最年少得点記録(17歳62日)を持ち、今季フランス・リーグ1首位を走るチームを力強くけん引する。持ち味は何と言っても規格外の身体能力で、爆発的なスピードとダイナミックなフィニッシュは欧州中のビッグクラブを釘付けにした。

 18歳ながら今季の全公式戦で17得点を挙げており(3月17日現在)、CLベスト16のマンチェスター・シティ戦で見せた鋭い抜け出しからのゴールは見る者に強烈な印象を与えた。U-19欧州選手権制覇も経験し、フランスの将来を背負うストライカーとして期待される。

運動量とフィジカルに優れた強烈なイレブンに

 ここまでにピックアップしてきた11人を3-4-3のフォーメーションに並べた。中央のンバッペ、ンゾンジ、ンビアのラインを筆頭に、フィジカル能力の高い選手が多く、豊富な運動量とフィジカルを活かしたパワフルなサッカーを実現できる陣容になっている。

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