プレミアで衝撃の奇行…乱入者がポストに首を括り付け試合が一時中断

　17日に行われたプレミアリーグ第20節延期分のエヴァートン対ニューカッスルの一戦で前代未聞の出来事が発生した。17日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

　スコアレスで迎えた49分、ピッチにひとりのファンが乱入すると、ゴールポストに自身の首をバンドのようなもので括り付け、その場に立ち止まった。すぐさま数人の警備員が駆けつけたが、バンドをなかなか切断することができず、試合は約7分間中断された。

　乱入したファンは「Just Stop Oil」と書かれたシャツを着ており、英国政府が進めている新たな化石燃料プロジェクトに抗議するために今回の行動を起こしたと伝えられている。

　この事件を受け、マージーサイド警察は「エヴァートン対ニューカッスルの試合中にピッチに侵入した男を逮捕した」と声明を発表。「午後8時5分頃、男性がピッチに駆け寄り、ゴールポストに身を寄せて試合を中断させた。容疑者は21歳の男性で、ピッチ侵入の容疑で逮捕され、現在警察に拘留されている」ことを明らかにしている。

　なお、中断後に再開された試合は、MFアランが一発退場となった影響で80分から10人となっていたエヴァートンが、90＋9分にFWアレックス・イウォビの決勝ゴールで1−0で劇的勝利を収め、リーグ戦5試合ぶりの白星を飾っている。

　試合後、ニューカッスルを率いるエディ・ハウ監督は「あのようなことは見たことがなかった。最初は何が起きたのかわからなかった」と驚きの出来事だったことを明かし、「大きな遅れだった。言い訳にするつもりはないが、あれが私たちに影響を与えたかはわからない。なぜなら、後半は全く違うチームになってしまったからね」と衝撃の奇行を振り返った。