アルファロメオ、新型ディーゼルを日本初導入。『ステルヴィオ』『ジュリア』に搭載
2019年3月19日(火)15時45分 AUTOSPORT web
コモンレール方式の乗用ディーゼルをいち早く市場に投入した先駆者であるアルファロメオの技術を結集し、クラストップの性能を誇る新開発スポーツディーゼルターボが日本初導入されることになった。プレミアムサルーンの『アルファロメオ・ジュリア』と、同ブランド初のSUV『アルファロメオ・ステルヴィオ』の2台に搭載され、4月6日より発売が開始される。
新型スポーツディーゼルエンジンは、アルファロメオの“GIORGIO(ジョルジオ)プロジェクト”の一環として、ジュリア/ステルヴィオの車両設計と並行して開発が進められた高性能かつクリーンな最新ディーゼルユニットとなり、ブランドの命であるスポーティな走行性能を実現しながら、尿素SCRを採用して厳しいポスト新長期規制をクリアした高い環境性能も両立している。
ブロック本体はアルファロメオのディーゼルエンジンとして初となるアルミ製とし、中空カムシャフトなどを採用することで単体重量わずか155kgに抑えられた軽量ユニットに仕上がっており、クイックかつ収まりの良いアルファロメオらしい軽快なハンドリング実現に大きく寄与する。
この排気量2.2リッターの直列4気筒ディーゼルターボユニットは、基本設計を共有しつつ各モデル特性に合わせて最適なチューニングが施され、わずか1250rpmで300Nm以上を、1750rpmで最大トルク470Nm(ジュリアは450Nm)を発生するなど、常用回転域におけるドライバビリティに優れる個性を備えた。
またバランサーシャフトの採用により振動が低く抑えられると同時に、8速オートマチックトランスミッションのシフトショック低減も図られている。車両設計と並行してエンジン開発が行われたことで、NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)全体の低減が相乗効果として現れ、整った車両全体のバランスとともに高い静粛性も実現している。
さらに、低回転域からターボラグが少なくレスポンスに優れたエンジン特性を実現するe-VGT(電子制御式バリアブル・ジオメトリー・ターボ)をはじめ、1行程に2000barの高圧燃料噴射を最大8回行う高精細な燃料噴射装置“マルチジェットII”を採用。また、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)やSCR(選択式触媒還元)、アドブルー(尿素水溶液)噴射装置といった排出ガス後処理技術の採用により、世界的に厳しいと言われる日本の排出ガス基準「ポスト新長期規制」をクリアする高い環境性能も備えた。
ステルヴィオは最高出力210PS、最大トルク470Nmを発生し、リッター100馬力に迫る高出力とディーゼルならではの圧倒的なトルクを両立。0-100km/h加速タイムは6.6秒(欧州参考値)を記録するなど、ディーゼルエンジン搭載SUVとしてスポーツカー並みの優れた加速性能を実現しつつ、実用燃費に近いWLTCモード計測で16.0km/リッターの優れた省燃費性能も両立した。
そのステルヴィオに設定されるグレード“2.2 TURBO DIESEL Q4”は、既存のガソリンモデル“2.0 TURBO Q4”と同等の装備内容となり、バイキセノンヘッドライトをはじめ、18インチ5スポークアルミホイール、Apple CarPlay/Android Autoに対応したConnectシステム、シートヒーター付のレザーシート、前席パワーシート、リアパーキングカメラ、パワーテールゲート、アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)などの快適装備を標準装備し、価格は617万円に。
一方、最高出力190PS、最大トルク450Nmで、0-100km/h加速タイムは7.2秒の“ジュリア 2.2 TURBO DIESEL SUPER”は、ガソリン仕様の“2.0 TURBO SUPER”と同等の装備内容となり、バイキセノンヘッドライトのほか18インチ10スポークアルミホイール、Apple CarPlay/Android Autoに対応したConnectシステム、シートヒーター付のプレミアムレザーシート、前席パワーシート、Harman/Kardonプレミアムオーディオシステム、リヤパーキングカメラ、アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)などを備え、価格は556万円。WLTCモードは17.2km/リッターの数値となっている。
ステルヴィオ公式サイト:https://www.alfaromeo-jp.com/models/stelvio/stelvio-diesel/
ジュリエッタ公式サイト:https://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/giulia-diesel