高校球児のペッパーミルパフォーマンスが物議 忘れてはいけない「視点」とは

2023年3月19日(日)11時27分 ココカラネクスト

 日本中を席巻している「ペッパーミル」パフォーマンスが高校野球に飛び火している。注目を集めているのは18日に開幕した選抜高校野球(甲子園)の第1試合に起きた。

 第1試合に登場した東北の初回、先頭の金子和志内野手(3年)が遊失で出塁、塁上で「ペッパーミル」パフォーマンスを披露したのだ。

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 これは言うまでもなくWBCで大活躍中、ヌートバー(25)の「鉄板パフォーマンス」。大会では打った選手がのきなみこのパフォーマンスを行ったことでチームに一体感も生まれ、一躍ブームが巻き起こった。

 このパフォーマンスに対し、攻撃終了後に一塁塁審から注意を受け、その後、高野連は「高校野球としては不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきました。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしいというのが当連盟の考え方です」と公式にコメントした。

 これに対し、東北の佐藤洋監督は試合後、「なぜ子供たちが楽しんでいる野球を大人が止めるのか。日本中が今盛り上がっているのに。もう少し子どもたちが自由に野球を楽しむことを考えてほしい」と問題提起を行った。

 一躍、話題を集めた今回の事象に関しては青学大駅伝部の原晋監督(55)も反応。18日、自身のツイッターを更新し、この件を報じたニュースを取り上げつつ、「いまだにこんな管理者(審判)いるんだ!?」としながら、続けて「世の中個性を大切にしようと言っているのに、他者を侮辱行為してないパフォーマンスに対して制限するなんて不思議でならない」と持論を展開。最後には「負けるな高校球児!高校野球は君たちの為にあるのだから!」と応援するメッセージを記した。

 一方、今回の出来事に関しては否定的な意見も出ている。背景にはパフォーマンスが飛び出したシチュエーションも関係しているようだ。相手の失策で塁に出たときに同パフォーマンスを行ったことで、まるで相手のミスを喜んでいるかのようにも捉えられ、フェアプレー精神に欠けるという指摘だ。

 結果として、東北は山梨学院に1−3と敗れ、後味の悪さが残った。過去にも高校野球では球児の過度なガッツポーズやパフォーマンスなどが注意を受ける場面もあった。今回は一定の線が引かれる形となったが、今後も高野連が示した「不要なパフォーマンス、ジェスチャー」の定義に関しては、様々な議論を呼びそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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