「彼こそレッドブルにいるべき」角田裕毅の開幕戦をマクラーレンCEOが絶賛 ローソンと明暗分かれる結果に皮肉も「奇妙なドライバー選考をする」
2025年3月19日(水)5時50分 ココカラネクスト

チームの戦略ミスで順位を落とした角田。予選での好調を思うと残念だ(C)Getty Images
2025年のF1開幕戦オーストラリアGPでは、昨年までチームメイトだった2人のドライバーが明暗を分けた。レーシングブルズの角田裕毅と、今季よりレッドブルに加わったリアム・ローソンだ。
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角田は予選で5位と快心の走りを披露、決勝では終盤にチームが執ったレース戦略が裏目に出て12位に沈んだものの、スタートよりポイント獲得も狙える位置をキープし続けていた。一方、ローソンは予選ではまさかのQ1敗退。最後列からのスタートとなった決勝も雨のレースの餌食となり、47周目にクラッシュしリタイアを喫している。
昨年、両者はともにRB(現レーシングブルズ)で戦いシーズンを終えた後、実績で上回る角田ではなく、ローソンがレッドブルに昇格。グループ首脳陣のこの決定には、F1界の各方面から否定的な声が上がった。そして、新シーズン初戦を終えた両者のリザルトにより、レッドブルに対する反応が再び過熱している。
米メディア『LastWordOnSports』では、オーストラリアGP終了後での、マクラーレンのザック・ブラウンCEOが語ったという、レッドブルについての見解を伝えている。3月17日配信となったトピックにおいて、同メディアは角田、ローソンの初戦の結果をレポート。その上で、「マクラーレンのザック・ブラウンはこの状況を重く見ており、レッドブルのドライバー選考に疑問を呈した」と綴っている。
ブラウンCEOからは、「ツノダは素晴らしい仕事をした。彼こそがレッドブルにいるべきドライバーだろう。彼のパフォーマンスを見れば、それが分かる」と日本人ドライバーを称える言葉が発せられ、さらに、「しかし、彼ら(レッドブル)は時々奇妙なドライバー選考をするようだ」として、今回の結果を踏まえたコメントも残している。
ブラウンCEOの声を紹介する同メディアは、「率直に言って、レッドブルがツノダを昇格させる可能性はほとんどない」と指摘。グループ首脳陣に対し、「ドライバー選考で数々のミスを犯してきたレッドブルは、おそらくローソンに十分な猶予を与えて結果を出させようとするだろう」などと見通している。
だがその一方で、「とはいえ、ツノダの目標やアプローチはこれまで通り変わらない。レーシングブルズは今年、競争力のあるマシンを持っているようで、特に予選では強さを発揮できるチャンスが多くありそうだ」と綴り、2戦目以降に期待を寄せた。
目まぐるしく天候が変化した開幕戦は、予選から経験の差が表れるレースとなった。今季より別のチームで走る角田とローソンだが引き続き、それぞれのパフォーマンスに高い関心が寄せられることになるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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