NPBは「ヤジがない」 無念の離脱となったベッツが帰国前に語った“日本のマナー”「みんながひたすら集中してる」

2025年3月19日(水)6時0分 ココカラネクスト

帰国前に日本のファンに対する持論を語ったベッツ。(C)Getty Images

 無念の帰国を余儀なくされた名手は、わずかな期間で日米両球界の“違い”を実感していた。

 興味深い情報の発信者となったのは、ドジャースのムーキー・ベッツだ。3月18日に開幕ロースター入りこそ果たした32歳だったが、同日と翌19日に東京ドームで行われる開幕シリーズは体調不良による欠場が決定。デーブ・ロバーツ監督も「昨日の昼間、夕方にかけて出発して、無事に米国に到着した」と明言。開幕前の“早期離脱”となった。

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 しかし、3月13日にナインとともに来日していたベッツは、グラウンドでのチーム練習にも帯同。巨人と阪神とのプレシーズンゲームではベンチに入り、超満員の東京ドームの異様とも言える熱気を体感。特別な思いを抱いていた。

 その心境を帰国直前に本人が漏らしていた。16日に行われた阪神戦を前にMLBの公式ネット局『MLB Network』でのインタビューに応じたベッツは「説明するのは難しい」と前置きした上で、こう続けた。

「日本のファンは試合を見ていると、誰かがボールを打つたびに『おおっ』ってどよめくんだ。それも毎回ね。とくに三振を取った時は拍手が多い。そして何よりも本当にヤジがない。ヤジもなく、みんながひたすら試合を集中しながら観戦しているんだよ」

 選手たちの一挙手一投足を、ファンが固唾をのんで見守るという雰囲気は、ある種の“特例”。今回のような国際的なイベントだからこそ生まれるものではある。しかし、真剣にプレーを見つめるファンの姿は、百戦錬磨の名手にとって驚きでもあった。

 今年1月下旬にも来日し、東京の小学校を訪問するなど日本のファンたちとの交流を深めていたベッツ。それだけに彼が「特別に感じる」とした超満員となる東京ドームのグラウンドに立てないのは、いささかの寂しさを感じずにはいられない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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