フォルクスワーゲン、パイクスピーク投入のEVマシン『I.D. Rパイクスピーク』のイメージ公開

2018年3月20日(火)11時18分 AUTOSPORT web

 フォルクスワーゲンは3月19日、2018年6月に開催される第96回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに投入する電動マシン『I.D. Rパイクスピーク』のイメージ画像を公開した。


 コロラド州パイクスピークを舞台に争われるパイクスピーク・ヒルクライム。山の麓をスタートし、標高4301メートルまで駆け上ることから、“雲へ向かうレース”の愛称でも親しまれている。


 フォルクスワーゲンは2017年10月に、この伝統のイベントへオール・エレクトリック、オールホイールドライブの新開発プロトタイプ車両を投入すると表明。2018年2月には2016年のル・マン24時間総合優勝ドライバーで、2016〜17年とパイクスピークを連覇しているロマン・デュマをドライバーに起用することもアナウンスしていた。

フォルクスワーゲンが第96回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに投入する電動マシン『I.D. Rパイクスピーク』


 そんなフォルクスワーゲンのパイクスピーク用マシンに冠された『I.D』とは、2025年までに20台以上の電気自動車をリリースするとしているフォルクスワーゲンの次世代コンセプトカーシリーズの名称。同社はこのヒルクライム用マシンが「フォルクスワーゲンが目指す電動モビリティ戦略のひとつの道」だとしている。


「フォルクスワーゲンとI.D.ファミリーが目指す電動モビリティの最前線に立ちたかった」と語るのは、フォルクスワーゲンの技術部門を率いるフランク・ウェルシュ博士。


「世界でもっとも有名なヒルクライムイベントに、I.D. Rパイクスピークで参戦することは、電気自動車開発で大いに役立つ」


 フォルクスワーゲンは1987年、エンジンを2機搭載した特別仕様のゴルフGTIでパイクスピークに挑戦したが、決勝はマシントラブルでリタイア。今回は、その雪辱を果たす挑戦でもある。


 フォルクスワーゲン・モータースポーツのスベン・スミーツ代表は「ようやく我々が成績を残す時が来た」と意気込んでいる。


「I.D Rパイクスピークでの挑戦は、モータースポーツ界において電動パワートレインが持つ可能性を知らしめるチャンスであり、我々にとっても究極の戦いになる」


「ドライバーを務めるロマン・デュマを含め、電動マシンのレコードタイムである8分57秒118を塗り替えてみせると、チーム全体の士気が高まっている」


 第96回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは6月24日に決勝が行われる。


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