ドラマ生む日米決戦 世紀の誤審、イチロー弾、松坂力投…3度目激突の行方

3月21日(火)21時52分 フルカウント

WBC準決で侍Jが対決するアメリカ、過去は1勝1敗と五分

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪回を目指す侍ジャパンは22日(現地時間21日)の準決勝で、初優勝を目指すアメリカと対戦する。WBCでは過去に2度、対戦。日本が連覇した2006年と2009年に顔を合わせている。1勝1敗ながら、ともに互角以上の試合をしており、2大会ぶりの優勝を目指す侍ジャパンは、勝てば勢いに乗って決勝に駒を進めることができる。そんなWBCの日米決戦を振り返る。(選手の所属は当時)

★第1回大会2次ラウンド第1戦(2006年3月12日) 日本3-4アメリカ

【日本スタメン】

(右)イチロー
(二)西岡
(左)多村
(指)松中
(中)福留
(三)岩村
(一)小笠原
(捕)谷繁
(遊)川崎

投手=上原、清水、藤田、薮田、藤川

 日本は1回、イチロー(マリナーズ)がピービー(ブレーブス)から先頭打者アーチで勢いをつけた。アメリカもC.ジョーンズ(ブレーブス)、リー(カブス)の一発などで応戦。3-3で迎えた8回にWBC史に残る事件が起きた。1死満塁で岩村(ヤクルト)が左飛。三塁走者・西岡(ロッテ)がタッチアップで悠々と生還し、勝ち越したかと思われた。相手捕手がアピールで、三塁にボールを返球し、三塁付近の二塁塁審に確認を求めても、ホームインは認められた。

 しかし、ボブ・デービッドソン球審が走者の離塁が早いと判断し、アウトとした。覆った判定に日本代表の王貞治監督は猛抗議。テレビ中継のVTRでも西岡の離塁は早いように見えず、場内では大ブーイングも起きたが、日本の得点は認められなかった。ただの誤審ではなく、最も近くにいた塁審が一度、ジャッジを確認したにもかかわらず、主審の独断で覆ったことで「世紀の誤審」と言われた。試合は9回に藤川(阪神)がA.ロドリゲス(ヤンキース)にサヨナラ打を浴び、敗戦した。

 痛恨の敗戦で、日本は2次ラウンド1勝2敗。敗退が目前だったが、第3戦でアメリカがメキシコに敗れ、日本、アメリカ、メキシコの3チームが1勝2敗で並んだ。失点率で日本が辛くも準決勝に進出。決勝ではキューバを10-6で破り、初代王者になった。

09年は松坂力投、杉内—田中—馬原—ダルの超豪華リレー

☆第2回大会準決勝(2009年3月22日) 日本9-4アメリカ

【日本スタメン】

(右)イチロー
(遊)中島
(左)青木
(指)稲葉
(一)小笠原
(中)福留
(捕)城島
(二)岩村
(三)川崎

投手=松坂、杉内、田中、馬原、ダルビッシュ

 日本は今大会同様、2次ラウンド(1組)を1位で突破し、2組2位のアメリカと対戦。先発は松坂大輔(レッドソックス)。1回にいきなり、ロバーツ(オリオールズ)に先頭打者本塁打を浴びて失点した。しかし、日本は2回に稲葉(日本ハム)が四球、小笠原(巨人)が左前打。エンドランが決まり、チャンスを広げると、城島(マリナーズ)が犠飛を放ち、同点とした。

 3回、松坂は2死のロリンズ(フィリーズ)の安打からライト(メッツ)に右中間を破られるタイムリー二塁打を浴び、勝ち越された。しかし、日本は4回に反撃。アメリカ先発のオズワルト(アストロズ)をとらえ、打者9人の猛攻で5得点。逆転に成功し、試合の主導件を握った。松坂は4回2/3、5安打2失点と力投して98球で降板し、2番手・杉内(ソフトバンク)がダン(ナショナルズ)らを封じ、1回1/3。その後は田中(楽天)、馬原(ソフトバンク)、ダルビッシュ(日本ハム)を1イニングずつ投入する超豪華リレーで、ジーター(ヤンキース)らがいたアメリカ打線の反撃をしのいだ。8回にはイチロー(マリナーズ)のタイムリーも飛び出し、9-4で決勝進出を決めた。

 日本は決勝で韓国を破り、2大会連続で頂点に立った。アメリカはこの大会のベスト4が最高成績。回を重ねるごとに本気度が高まっているアメリカがプライドをかけ、侍ジャパンに向かってくる。3度目のWBCでの戦い。22日は大注目の日米決戦となる。

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