【菅野智之と一問一答】ラッチマンとゴルフ“どちらがうまい?”「俺の方が...」ヤ軍戦「立ち直っていけた」
2025年3月21日(金)11時8分 スポーツニッポン
オリオールズの菅野智之投手(35)が20日(日本時間21日)、ヤンキースとのオープン戦に先発し、4回2/3を投げて6安打5失点。オープン戦5試合目で初めて失点した。
菅野は初回2死一、二塁からチザムに右越え2点二塁打を許し、オープン戦5試合目で初失点。さらに3回1死一、三塁からまたしてもチザムに右越え3ランを浴び、これがメジャーでの初被弾となった。
この日は悪天候、審判の厳しい判定もあって制球を欠き、苦しい投球となったが、それでも3回1死から最後の6人の打者はいずれも凡退。5回にはヤンキースの主砲ジャッジから空振り三振を奪うなど、修正力は示した。
これで菅野のオープン戦の防御率は3・00となった。
試合後の主な一問一答は以下の通り。
——試合が進むにつれて制球が向上したように見えたが。
「序盤はストライク先行ができなくて、配球的にもアドリー(ラッチマン捕手)にも苦労させたかなっていう感じがするんですけど、まあ徐々に立ち直っていけたんでそこは良かったです」
——ラッチマンはスプリットに取り組んでいたと話していたが、その向上度は。
「前回スプリットはあまり良くなかった。この1週間、ちょっと修正して試合に臨んだので、スプリットっていうところだけをフォーカスすると良かったかもしれないです」
——シーズンに向けて準備はできたか。
「はい」
——ジャッジとの対戦は。これまであれほど大きな選手と対戦したことは。
「大きさで言ったらいるかもしれないですけど、でもやっぱり雰囲気はあって、ジャッジと対戦しているなって気はしました。2つの四球は自分自身、ちょっと残念でした」
——ラッチマンは菅野と一緒にゴルフに行ったと話していた。フィールド以外の関係性も築けているのか。
「最初よりもみんな気にかけてくれていますし、アドリー以外もみんなすれ違うたびに声をかけてくれるのですごくいい関係を築けていると思います」
——ラッチマンとどちらがゴルフはうまいのか。
「(英語で)ミー。(小さな声で)俺の方がうまいでしょ」
——今日の登板の率直な感想は。
「打たれる時は日本でもこっちでも一緒だなっていうふうに思いました。やっぱり先手打たないと、どんどんどんどんストライクゾーンに集めなきゃいけなくなり、強振しやすいところに投げ込まないといけないので。僕は90マイル後半のストレートを投げられるわけじゃないので、改めてコンビネーションの大切さというか、そういうのを再認識できたと思います」
——雨の影響でスタートが遅れたことは。
「そんなことはもうごまんと経験してきてるので、何の言い訳にもならないです。それでもいい準備をして毎回試合に入れてるんで、こういう日もあれば、うまくいく日もあると思う。打たれたりとか、今日みたいな結果になるときっていうのはやっぱり理由があるので、しっかりそこを修正すれば抑えられると思います」
——ヤンキース打線は主力が出場してきた。
「ちょっと話が違うなと思ったんですけど。今日は来ないって聞いてたんですけどね(笑)。でも嫌でも対戦していかなきゃいけないチームですし、点は取られましたけど、やり返すことができた場面もやっぱあったと思うので、少しでもいいものをシーズン中に出せればと思います」
——チザムとの対戦は。
「あそこの球を持ってかれたのは人生初体験。多分、僕の見た感じだけど、ボールっぽくなかったですか?見逃したら多分ボールでしょうね、今日の審判だったら。やっぱりすごいバッターだなと思いました。ただ、そこに行くまでの過程が、スプリットを初球空振りして、次ボールになって、1—1からじゃなかったかな。やっぱり初球の空振り見ると早い球を待ってるんだろうなっていう感じはしましたし、そこはアドリーとさっき試合終わった後、すぐ反省しましたけど。そういうのも、スプリングトレーニングで感じることができたので、どんどんどんどん、彼とも深いコンビネーションの中でやっていければいいんじゃないですかね」
(フロリダ州サラソタ・杉浦大介通信員)